副腎疲労の回復は、3つの期間を繰り返しながら1ステップずつ進んでいく、とドクターが説明してくれました。
3つの期間とは、準備期間➔ハネムーン➔プラトー期です。
しっかり準備を整えて、エネルギーを蓄積できた体は、めでたくハネムーンに旅立ちます。
ハネムーン
ハネムーン出発は、準備期間が終わるとその直後です。楽しいハネムーンは、数日から長ければ12週間続くこともあります。
ハネムーンがどれだけ長く楽しいものになるかは、その前の準備期間でどれだけしっかりと準備できたか、そして副腎疲労のどの段階にいるかによって異なります。
ドクターの研究によると、ハネムーンに入ると、疲労感、脱力感、心臓の動悸、ぼんやりした脳、血圧、血糖値、パニック障害、睡眠など、様々な症状が一気に改善するのです。確かにそう思います。良くなった、ということが実感できるのです。ポジティブな考え方が日々の生活に戻ってくる感じです。
プラトー期
第3段階はプラトー期間です。僕は、このプラトーについて、ドクターとずーっと話してきました。なぜなら、僕のプラトー期が長い、長くて全然先に進まないと思うことが多かったからです。
ドクターは、プラトーの期間はどのくらいかという時間枠はまったくない、と言いました。一般的には、数週間から数ヶ月続くことが多いようです。ですが、副腎疲労の重症に人にとって、プラトーはきつい時間です。ハネムーンと思わせる時間が異常に短く、その後プラトーが長くいつまでも続くからです。
ハネムーンはたった一日「わあ、きょうはなんか調子がいいかも」と浮かれていると、次の日にはもうその感じはすっかりなくなっていて、ハネムーンは終わり。体調はまた戻ってしまい、良くなるわけでもなくそのままの状態がずーっと長く続きます。
僕が、ハネムーンが来たと感じた期間は、本当に1日か2日しか続きませんでした。それほど僕の体は弱りきっていて、エネルギーも残っていなかったんです。
もう元に戻ることはないんだろう、と思ったこともたびたびありました。ドクターは言いました。「それもよくあることです」
ものすごく低いエネルギーの状態で、必要最低限のことだけをするような質の低い生活を、ずーっと続けていくことになります。
そんな毎日が続くうちに、元気とか活力とか健康がどんなだったっけ?と忘れてしまうような感じがするのです。体にエネルギーがない状態があまりにも長く続くため、エネルギーのある体がどんな感じかがもうわからなくなってしまいます。
もう二度と外に出かけることはなくなるのかな、と本気で考えるようになるほど、前進のない日々を長く送ることになります。
しかしまたドクターは「これも一般的なことです」と、またいつもの言葉を言うんです。ここで気を付けなければならないのは、このまったく進歩のない長い時間を過ごすうちに、多くの患者が落ち込んで、がっくりきて、鬱のような状態になってしまい、その精神状態がさらに追い打ちをかけて、すでに弱っている副腎にまたストレスを与えてしまうことになるのです。
悪い事に、ここで多くの人が、もっとサプリメントが必要だと考え、自分の判断で新しいサプリを摂取したり、量を増やしたりしてしまうことです。
それがどんな結果をもたらすかと言うと、体の準備を終えないまま、無理な全力疾走を強要していることになり、最後に予期せぬ激しいクラッシュを招いてしまうことになるのです。こんな大きな代償を払いたくはありません。焦ってはいけないのです。
僕自身もあまりにも長い間改善しないことに辛抱しきれず、勝手な判断で別のサプリメントを試したことは何度もありました。でも一度として、それがうまくいったことはありません。
ここ数カ月の進歩は、ちょっと小躍りしたくなるほどです。グルタチオンで、ゆっくりではありますが解毒をはじめてから、体調は明らかに違いますし、気持ちがとても明るく、前向きになりました。はじめての長いハネムーンかも??