回復に必要な三段跳び(下)

副腎疲労の重症から回復するために、確実にかつゆっくりと順番を間違えずに踏まなければならない3つのステップがある、という話の続きです。

副腎疲労の回復の三段跳び、きょうはステップとジャンプです。

ステップ2:カタボリックの進行を留めることができたら、代謝サイクルを通常の状態に戻す

カタボリックから通常の状態に戻す時に重要な事は、副腎に対して過剰に刺激を与えないようにしながら副腎機能をサポートする、ということです。

ドクターは、毎回のカウンセリングの度にサプリメントを調整します。回復するようにサプリメントで僕の体を後押しするのですが、絶対にクラッシュを起こさないように、微妙に調整します。

この微調整がとても難しいのだと彼は言います。カタボリックから正常に戻る工程では、事態を悪化させる可能性もあるので、ゆっくりと時間をかけた計画でなければなりません。ドクターは、穏やかな微量栄養療法で、あらゆる段階で体の状態や弱い部分に合わせて調整することが最善の方法だと言います。

neutral

ここが、今、僕自身がいる場所です。カタボリックから普通のニュートラルな状態に入ったばかりという所です。

ちょっと変な感じで、ちょっとぼんやりしているかとても良い感じになるか、日々繰り返しているような感じです。ちょっとやり過ぎると、途端に不調を感じ、頭がぼんやりしてしまいます。

サプリメントも運動も生活もちょうどうまくいった日は、最高の気分です。ちょうどその境目にいるのだと思います。自分の体が、できる限りのパフォーマンスをしてくれているのがわかります。ただ、もう少し時間は必要です。

良い兆候は、コルチゾールのリズムが戻ってきたことです。 前回ドクターと話した時、それは「良いサイン」だと言われました。 そしてカウンセリングの終わりに、僕の体は「準備OKの状態に極めて近い」と言ってくれました。

異化からニュートラル、そして同化状態にゆっくりと持って行くため、ドクターの指示で2カ月程前から、アミノ酸のサプリメントを取っているのですが、本当に微量でこんなんで効果があるのかと疑問を持つほどの量でした。

サプリメントについている計量スプーンで測れない程で、耳かきのほうが丁度良いくらいでした。それがやっと普通の人が飲む量の半分に増やすことになりました。体にとっても無理なく増やしたようで、今のところ変な反応は出ていません。

それが、つい1週間程前、通常の量に増やすことになったのです。またピンときました。これは例のテストだと。

テストで通常の容量を飲んだ直後、少しエネルギーを感じたのですが、異常な感じはありませんでした。朝の日課のウオーキングを6000歩歩いて、シャワーを終えたころ、つまりサプリメントを飲んでほぼ2時間後、エネルギーがぐんぐん出てくるのを感じました。

汗をかき、心拍が若干速く、ちょっと興奮したような感じになってきました。一日中そんな状態で、おかしなことに「これがかつての普通の自分だった」という変な感覚になっていました。なんだか嬉しくなって、興奮して、 ワクワクしていました。しかし、明らかにサプリが多すぎました。ドクターは、量を増やしても何も感じない状態になるのを待っているのです。

今回に限らず、新しいサプリを始めた時、量を増やしたり減らしたりした時に、基本的な普通のエネルギーのベースラインと比較して、30%以上変化を感じたら、すぐにドクターに連絡をすることになっています。

僕は連絡をしました。予想通り、サプリメントをまた半分の量に減らすようにと言われてしまいました。まだ体がそのサプリメントの量を受け入れるには、ちょっと早かったようです。半分に減らした後、4日間完全にストップし、その後、通常の四分の1の量で再開するように、ということでした。

こんな感じで、副腎疲労の治療は非常に複雑で、一人一人まったく異なるアプローチなのです。 僕にとって必要なサプリでも、他の人には不要だったり、逆効果になったりするわけです。

これはドクターがいつも言うことです。 個人個人でまったく異なる治療計画が必要です。

僕のドクターでさえこのバランスをうまく判断するのは至難の業で、いつも正しくできるわけではないそうです。

治療と研究を進める中で、副腎疲労の進み方、回復の仕方が、患者一人一人あまりにも違うことに驚いて、もっともっと研究する必要があると感じたと言います。

ステップ3:最後のステップです。

体がニュートラルな状態を保ち安定した状態になった後、同化ホルモンおよび同様の天然化合物の補給を考えます。

この3段階のアプローチプロセスを必ず順番通りにやる必要があります。そして急いではいけません。

副腎疲労は重大なリスクがいつもつきまといます。何事もゆっくり慎重に進めなければならないため、莫大な時間がかかります。

しかし一方で、体を長い間、異化状態に置いておくわけにもいきません。どんどん筋肉が落ち、エネルギーが消耗されてしまいます。そのため、この期間は注意深く体の状態を監視しなければならないのです。極端な場合は、入院を強いられる程、体がまったく動かなくなってしまうこともあるそうですが、ほとんどの場合、自宅でゆっくりとしかし確実に異化状態から回復できます。

 

何年もの間、まったく改善が見られない場合は、3つの手順を順番どおりにやっていない場合がほとんどだとドクターは言います。

最も多い間違いは、体の準備ができていないときに同化ホルモンや化合物を使ってしまうことです。体の状態はまだまだこうした刺激の強いものを受け付けられる段階ではないのです。副腎のクラッシュを引き起こし、状態を悪化させる可能性があります。

もしなぜこんなに長く副腎疲労に苦しんでいるのか、と思ったら、治療を始めた頃まで遡って自分が飲んできたサプリメントを振り返ってみるのも良いと思います。

next step

さて、第一段階のホップがやっとできた僕が、このあと順調にステップ、ジャンプへと進んでいけるのか・・・浮かれ過ぎずに慎重にやっていきます。