副腎疲労になったら必ず耳にするサプリメントが、グランジュラとハーブです。これを勧める医師も多いし、実際に使っている人も多いです。
治療に大きな利点がある一方で、リスクもあるので使い方には注意が必要です。
僕のドクターは、いつもしつこく、サプリメントの使い方を間違えてはいけないと強調します。
グランジュラは、動物の副腎髄質から取ったホルモン産生腺のことです。牛の組織を使う事が多いですが、羊や豚から取っている場合もあります。動物の甲状腺、胸腺、副腎、下垂体、卵巣、精巣、すい臓などの腺組織と、腺からの抽出物を凍結乾燥させて、粉砕したものです。
ハーブは、料理や薬品など広く使われています。副腎疲労改善のためにハーブを使用することは有益なのですが、回復を遅らせてしまったり、有害なハーブもあるので、これも注意が必要だとドクターに言われました。
アダプトゲンと呼ばれるハーブを使うときには、体が示す反応を注意して見る必要があると言います。
アシュワガンダ、ホーリーバジル、ロディオラなど、アダプトゲンと呼ばれるハーブはストレスに対する抵抗力を高め、副腎系を正常に保つ働きをする、というものです。
グランジュラとアダプトゲンが、副腎疲労の治療にごく当たり前に使われていることについて、ドクターはとても残念だと言っていました。
副腎疲労になった人は、何を服用すれば良いのか、いつ服用するのか、どのくらいの期間服用するのか、正しい情報がまったく与えられていないと言います。
特に注意が必要なグランジュラやアダプトゲンの取り方についての情報が少ないどころか、十分な研究がなされておらず、表面的な情報から、自分でこうしたサプリメントを買って飲んでしまうリスクを心配しています。
グランジュラやアダプトゲンは、副腎疲労の治療の中で、それらを使うしかるべき時期があり、それを間違えてはいけない、とドクターは言います。
副腎機能が弱ってしまっている場合は、グランジュラやアダプゲンは刺激が強すぎるので、慎重に行わなければなりません。副腎疲労が進行するほど、刺激の影響が強くなります。この刺激作用は、副腎疲労を持つ人がよく直面する問題です。
まったく問題なくグランジュラやアダプトゲンを摂取できる人もいれば、有毒になって悪化してしまう人もいるそうです。 だから、ドクターはいつも、この病気を本当によくわかっている医師の治療を受けるように、と言っています。
ハワイで最初に診てもらった医師は、副腎疲労の検査をして、コルチゾール値が低下しているとわかった患者に対して、同じサプリメントやマッサージ、ハリ治療などを勧め、重症の人に対する治療をいかに慎重にしなければならないのかについては、理解していなかったのではないかと思わざるを得ません。
グランジュラや特定のハーブを服用するときに注意しなければならない理由は、中毒のようになってしまう恐れがあるからです。
グランジュラを取ると、体にエネルギーが供給されます。そのエネルギーに体が心地よくなり、もっと欲っするようになります。まさに中毒状態です。
そして供給された過剰なエネルギーは、体にとって処理できないほどの刺激になり、結果的に強い疲労感に襲われます。
グランジュラの乱用は、多くの人が犯してしまう、副腎疲労治療の間違いだと言います。なかなか回復しない理由、少し良くなっても完全に回復できない理由は、グランジュラやアダプトゲンの間違った使い方なのです。
副腎疲労の初期段階で、短期的にグランジュラを使うのは大丈夫だと言いますが、すでに重症になってしまった人は、取るべきではないとアドバイスしてくれました。
間違っても、ネットのサプリショップの口コミなどで自己判断して取ることはやめるべきです。