ウオーキングで小さな幸せ

大変恐縮です。

あまりにもささやかで、個人的な事ですが、副腎疲労人にとっては大きな喜びですので、思わず書いちゃいます。

もう数年前のことですが、まだ副腎疲労の診断を受ける前の話です。あの頃も、僕はほぼ毎日ウオーキングをしていました。ハードな仕事でストレスとプレッシャーを抱える毎日でした。今のウオーキングとは、意味合いも目的も全然違いますが、僕はウオーキングが好きでした。

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以前は、夜にウオーキングすることが殆どでした。仕事が終わって、夜風に吹かれながら一人で歩いていると、気持ちよく、ストレスも減っていきました。毎晩、同じルートを歩きました。

あの頃は、歩きながらこんなことを考えていました。もっと歩いた方が、ストレス解消にいいはず、もっと歩けば、胸の重い感じもなくなるだろう。僕は自分にそう言い聞かせて、毎晩、気分が良くなるまで歩くようにしていました。

とにかく、できるだけ長く歩きました。

でも逆効果でした。またやっちゃいました。

副腎疲労という奴は、良かれと思ってやったことがことごとく裏目に出ます。すでに僕の状態はカタボリック(異化)になっていて、無理に運動しようとしたり、体に余計な負荷をかけるようなことはするべきではない段階だったのです。

ドクターの治療が始まって、毎日ウオーキングするよう言われましたが、最初はほんの1000~2000歩からで、ものの数分で終わりです。3000歩、5000歩と、体の回復に合わせてだんだん増やしていって、ようやく今、2年半以上たって、週に2回、1万歩を歩くところまできました。これほど時間をかけて慎重にやるとは、あまりのスローペースに僕自身が驚くほどです。

歩くことは、ストレス緩和にはとても良いのだとドクターも言います。

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このブログでも何度か書いていますが、僕のウオーキングコースは、自宅から駅までの6~7分の道を往復するか、家のすぐ近くの河川敷をグラウンディングをかねてブラブラするくらいです。人混みや車、騒音を避けて、静かに安心して歩けるルートですが、時々退屈してしまうんですよね。

昨日、かつてのウオーキングルートを歩いてみました。副腎疲労と診断される前に歩いていた道です。3年以上遠ざかっていたルートです。

なんとも言えない気持ちになりました。無理をしている感じもないし、ただふらふらと歩いているわけでもなく、きちんと意識して、いいペースで歩くことができました。

これが、僕にはちょっとした勝利の気分でした。小さなことなのですが、普通の健康を忘れかけている副腎疲労人にとっては、こんなことでも幸せな気持ちになれます。