メラトニンはどう使う?

「眠れない」「何度も目が覚める」「寝付きが悪い」

多くの副腎疲労患者にとって、睡眠の問題は最も辛い問題の一つです。

僕自身、不眠症で10年間苦しみました。もちろん日によって多少良くなったり悪くなったりはありますが、とにかく「眠れない」という状況は拷問に近いものがあります。

人は眠らなければなりません。副腎疲労を治すためにも睡眠改善は絶対必要なのです。

睡眠を改善してくれる薬やサプリメントは色々あります。しかし人はそれぞれ違うので、どれが自分に効くのかわからないのも事実です。

きょうは、僕と同じように睡眠がうまくとれない人の参考になればと思い、僕が飲んでいたサプリメントの一つ「メラトニン」について書きます。

 

結構長い期間、メラトニンを飲んでいました。

でも、最初はメラトニンを飲むことにちょっと躊躇していました。というのも、メラトニンは一度飲み始めるとなかなかやめられないという話を聞いた事があったからです。それでメラトニンについて調べ、中毒性はないことがわかった所で飲み始めました。気楽に飲み始め、やめようと思ったら簡単に止めることもできました。中毒のような感じにもならなかったし、やめた時に禁断症状もありませんでした。

そして最も重要な効果については・・・

「ちょっと微妙」かな~。

 

僕がメラトニンを飲んでみようと思ったのは、毎晩のようになぜか午前2時半か3時に目が覚め、そのあと眠りにつくことができず、朝まで目が覚めたままベッドの上で寝返りを打ちながら何時間も過ごさなければならず、こんな状態が毎日続いていたら、いつまでも体が回復しないと思ったからです。でも、効果があったという実感はあまりありませんでした。すぐに眠れるときもあれば、まったく眠れないときもありました。

 

その後もメラトニンについて詳しく調べていて、一つわかったことがあります。それは、寝つきの悪い人に効果的に使われるということです。もし、皆さんが「なかなか寝付けない」タイプであれば、メラトニンを試してみるのもいいかもしれません。

まずは、かなり少量から始めて、最終的に5mgまで増やしました。

睡眠というのはとても複雑な問題で、1つのサプリメントだけで解決するのはとても難しいのですが、睡眠対策のツールキットの一つに加えることはできると思います。

 

時差ボケに効くという話もよく聞きます。海外旅行の時や、仕事のシフトで早朝や夜間の勤務がある場合などに役に立つということなのですが、正直に言うと僕にはそれもあまり効果が感じられませんでした。

 

そんなわけで、メラトニンの睡眠改善効果はなかなか「これだ!」とは言えないのですが、実は注目すべき他の効果もあるのです。

ストレスが溜まっているときに飲むと、心身を落ち着かせるのに役立ちますが、自分に合う服用量やタイミングを調整する必要がありそうです。

また、炎症を抑え、フリーラジカルを中和することで免疫系をサポートする効果もあります。

さらには、細胞の「発電所」であるミトコンドリアの膜の損傷を防ぐことで、ミトコンドリアを保護する働きもあります。これによって、ミトコンドリアの健康を維持し、細胞死を防ぎ、老化を遅らせるのに役立ちます。

メラトニンを試してみるかどうかの判断材料になれば幸いです。

 

メラトニンのお蔭で良く眠れるようになった、と僕自身が確信をもって言えるわけではありませんが、よく効いたという人ももちろんいます。非常に個人差が現れるサプリメントと言えます。

が、もし迷っているのであれば、まずは一度試してみて自分に合うかどうか見極めてみると良いと思います。

(抗うつ剤や抗凝固薬などを飲んでいる人は、自己判断せず必ず医師に相談してください)