初乳のちから(下)病気にならない体をつくる

腸は食べ物を分解し吸収する、そして老廃物を排出し、解毒をする所です。

もう一つ大事な役割は、免疫活動です。免疫の約80%は腸で起きています。

人の健康において中心的な役割を果たすsIgA(分泌型IgA)と呼ばれる免疫グロブリンタンパク質があります。

このレベルが低いと、以下のような問題を引き起こす可能性があります。

・慢性腸疾患

・自閉症

・IBS

・潰瘍性大腸炎

・クローン病

・カンジダ

ドクターによると、これらの病気に苦しんでいる人々は、sIgAタンパク質のレベルが低い傾向があることがわかりました。

 

そこで、初乳の出番です。

初乳は、sIgAレベルを上げる最良の方法の一つです。

ドクターは、初乳は免疫システムのバランスをとり、腸の炎症を減らし、さらには上記の様々な病気によって腸にできた損傷を修復してくれると言います。

初乳は、リーキーガットを修復し、腸内層を修復し、腸の機能を順調に回復させるのに役立ちます。

消化、排泄、解毒、そして結果的に全身の健康改善につながるとドクターは言います。

 

初乳のもう一つの大きな効果は、免疫システムを助けることです。

健康であるためには、免疫機能が非常に重要です。

初乳には、通常の牛乳の約100倍の免疫グロブリンタンパク質が含まれているのです。

ドクターは、初乳は免疫システムのマスターキーのようなもので、母親の免疫システムが持っている病気と戦う力、病気に対処するスキルを授けてくれるのだと言います。

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体が病原菌や脅威を認識し、それらを破壊する力を与えてくれるわけです。

ドクターは「副腎疲労症候群の人の体は赤ん坊のようなものだ」とよく言います。

免疫力が弱くすぐに病気になってしまったり、病気と闘う力も弱いため、なかなか治らない。

消化系の機能が弱っているので、食べ物の消化、吸収、分解ができない。

腸が炎症をおこしていてリーキーガットになっているので、栄養が吸収されず、有毒物質や老廃物がリーキーガットから血液中に流れ込んでしまう。

肝臓機能が弱っているので、解毒ができず有毒物が蓄積するなど、大人としての強い体の機能を失ってしまっている状態です。

だから、赤ちゃんのように、初乳をとって、弱った機能を助けてもらうというわけです。