発酵食品の王様“納豆”

納豆には、様々な健康効果があることは皆さんご存じでしょう。

腸内環境を整える、血糖値の上昇を抑える、免疫力アップ、血栓予防、骨を丈夫にする、更年期障害の改善、最近では、新型コロナの感染予防や治療効果についても注目されていますね。

 

今日は、納豆の副腎疲労に対する効果に焦点をあてて話しをします。

 

僕はまったく納豆のファンではありませんでした。むしろ、日本人はなんでこんなものをおいしそうに食べるのかと不思議に思っていたくらいです。

幸か不幸か、我が家では納豆が食卓に上ることは全くありませんでした。なぜなら、ドリーも納豆が苦手だったからです。

しかし、そんな我が家の冷蔵庫に毎日納豆のパックが並ぶようになったのは、他でもない、ドクターから勧められたからです。

 

では納豆が持つ副腎疲労改善効果を紹介します。

 

・良質な植物性たんぱく質

納豆100gあたり、16.5gのたんぱく質が含まれています。動物性たんぱく質より吸収されにくい植物性たんぱく質ですが、納豆菌にはタンパク質の消化分解を助ける効果があり、豆腐や他の大豆食品より吸収が良いのです。

コルチゾールレベルが高くなると、たんぱく質の代謝も上がるので、効率的にたんぱく質を摂取できる納豆は便りになります。

 

・ビタミンB群

ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、これらのビタミンB群は、副腎がホルモンを産生する際に大量に消費されます。

ビタミンB群は、糖質や脂質、アミノ酸の代謝を助け、エネルギーをつくり出す役割があるので、代謝が悪くなると、疲れやすい体になってしまいます。代謝を高めて、疲労感を解消、疲れにくい体になるのを納豆が手伝ってくれます。

 

・マグネシウム

納豆100gにマグネシウムは100mg含まれています。ホルモン代謝の際に必要な酵素の働きを助けます。

 

・パントテン酸

副腎の働きを助け、ホルモンがスムーズに合成されるよう促します。

また他の栄養素と組み合わせてホルモンバランスを整える効果があります。腸の炎症修復にも欠かせません。

 

・オリゴ糖

善玉菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えます。

 

・ナットウキナーゼ、デトックス効果

大豆を納豆菌で発酵させる過程で作られる酵素で、ネバネバの成分です。血栓を溶かし、血液をサラサラにする働きがあります。血液がサラサラになると身体中に栄養が行き渡りやすくなります。

また老廃物などの不要物を排出し肝臓のデトックスが促され疲労回復にも繋がります。

 

・レシチン

肝機能を高める作用があります。肝臓の働きが良くなると、疲れが溜まりにくくなります。

 

・リーキーガット改善

腸の内壁の結合部を引き締める働きがあります。

副腎疲労の人のほとんどがリーキーガットだと言われていますので、腸を治すことはとても重要です。

 

マイクロバイオームの多様性が高ければ高いほど、回復力が高まるそうです。「腸内の多様性を高め、あらゆる種類の腸内細菌のバランスを整えることが、腸を治す鍵になる」とドクターも話していました。

ただ、治療過程のあまり早い段階で発酵食品を食べ始めると、副腎がその負荷に対応できなくなり、問題を引き起こす可能性があるということなので、非常にゆっくりとしたペースで試してみて下さい。