MMC:伝播性消化管収縮運動でSIBOを予防

一日2食のプチ断食を始めて以来、お腹が「グルグルグルーーーー」っとものすごい音を立てています。ドリーは「お腹すいてるんじゃないの?2食じゃ足りないよ」と言いますが、このお腹の音はお腹がすいている音ではないのです。MMC(伝播性消化管収縮運動)が活性化されて、小腸が立てている音なのです。

MMCとは、体のハウスキーパーのようなもので、消化器系をきれいにしてくれるものです。

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ポンプの作用を使って、余分な食べ物の残りかすや細菌、老廃物などを洗い流したり、波のように消化液を次から次へと送り、老廃物を小腸から結腸に押しやっていきます。

MMCが悪くなり運動しなくなると小腸の壁に細菌や微生物が繁殖してしまうのです。

本来、小腸には細菌はあまりいないものですが、異常に増殖してしまった状態をSIBO(small intestinal bacterial overgrowth)と言います。

異常増殖した細菌が、食べたものをすぐに発酵させてしまい、食べものに含まれる栄養素を盗んでしまいます。そのため、ガスが発生し、膨満感や不快感、腹痛、げっぷや胸やけが起き、またビタミンやミネラルが不足してしまいます。

このMMCのハウスキーピングを働かせる唯一の方法が、プチ断食です。食事と食事の間を少なくとも4時間はあけます。おやつも食べてはいけません。水は飲んでも大丈夫です。

MMCは、食事の最後の一口を食べ終えてから、2時間後に働き始めます。運動は15~20分間続きますが、もし何かを食べてしまうと、そこで自動的にオフになってしまいます。

MMCのこの重要なハウスキーピング機能は、SIBOを防ぐために体が自然に持っている機能なのです。

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僕自身はSIBOと診断されたことはありませんが、かなりの確率でSIBOであると思います。とにかく、ガスが尋常ではありません。特に食べた後は、物凄いガスの連発攻撃です。

栄養士さんの話では、彼女の患者さんがプチ断食したところ、SIBOの症状が40%改善したということです。

さらに、断食の効果で胆汁が増え、それがSIBOをクリーンアップするのに役立ちます。

断食は体が安定していない状態では勧められません。副腎疲労の人が間違ったタイミングで断食をすると、クラッシュする可能性もあります。断食を行うのに十分な安定性と強さがあるかどうか、かならず医師の指導の元で行って下さい。