腸内細菌とミトコンドリア

副腎疲労がゆっくりと着実に回復している中、僕が興味を持って観察しているのが、体が生み出すエネルギーです。

人間は生きるためにエネルギーが必要です。自発的であれ、非自発的であれ、人間のすべての活動にはエネルギーが必要です。

副腎疲労によってほとんどの機能が低下してしまっていた体の様々な部位が回復するにつれて、エネルギー生産ももちろん段階的に回復していくのですが、きょうは特に腸内細菌とミトコンドリアに焦点をあててエネルギーについて話したいと思います。

結論から言うと、腸内細菌叢が改善されれば、エネルギーも増加します。

ドクターから学んだことですが、人のエネルギーの大部分(90%以上)は、細胞内のミトコンドリアから供給されています。健康で活動的な生活を送るには、ミトコンドリアが最適なレベルで機能していることが不可欠なのです。そして、そのミトコンドリアの機能を高める方法のひとつが、腸内細菌の状態を改善することなのです。

腸内細菌のバランスが悪く環境が悪いと、ミトコンドリアがATP(アデノシン三リン酸)を産生するのに必要な栄養素が吸収されず、体に必要な燃料がないガス欠状態になってしまうのです。ATPは、いわばエネルギーの元です。

僕の場合も、副腎疲労症候群と診断される数年前から腸内細菌の状況はかなり悪く、カンジダ、ピロリ菌、お腹の張り、そして強烈なガスに悩まされてきました。消化器系は慢性的に炎症を起こしている状態で、それが副腎疲労の原因の一つだったと言えます。

慢性的な炎症は、ホルモンのバランスやエネルギーに不可欠なミトコンドリアのプロセスに、常にマイナスの影響を及ぼします。

腸内環境を改善する方法には、プロバイオテックや酵素などをサプリメントで摂るのももちろんですが、もう一つ、ファスティング:断食があります。断食することで消化器官にかかる負担を軽減し、アレルギーや過敏症になりやすい食品に触れる機会を減らすことができます。そして腸内細菌の生態系も改善されます。

 

僕は断食を始めて1年半になります。断食と言っても丸一日何も食べないようなハードな断食ではなく、一日2食にして、何も食べない時間を15時間ほど作るという方法です。

始めたばかりの頃はちょっと不安定になることもありましたが、今ではまったく問題なく断食できています。サプリメントを抜く日であっても断食の影響はなく、空腹を感じることもありません。

いつまで、この断食を続けることになるのかまだ分かりませんが、この調子で回復していくのであれば、まったく気になりません。僕はこの断食が結構気に入っています。

 

では、皆さんもすぐに断食を始めたほうがいいのでしょうか?いいえ、そうではありません。これは本当に一人一人の健康状態によります。現在、副腎疲労に悩まされている方は、すでに栄養不足やエネルギー不足の状態ですので、低血糖のリスクも高くなります。そんな時に断食をすると、弱った体に副腎クラッシュの引き金を引くことになりかねません。

最後に、腸内細菌を改善し、エネルギー供給の助けになる食べ物をいくつか挙げておきます。

- ザワークラウト

- キムチ 

- 味噌

- ボーンブロス

- 発酵させた漬物

- 発酵ヨーグルト

- 消化酵素

 

ぜひ参考にして見て下さい。