副腎疲労とIBS(過敏性腸症候群)

ドクターから学んだ興味深いことの1つは、副腎疲労とIBSは仲良しコンビだということです。仲良しコンビなどと言うカワイイ言い方はどう考えても合いませんね。

僕に言わせれば悪さをするギャングのコンビと呼んだ方がぴったり来ます。この二つはいつもつるんでいるのです。副腎疲労の人は、ほぼIBSだと言っても良いくらいです。

IBS

僕自身は、副腎疲労だとわかった初期の頃に、かなり酷い腸の不調がありました。今思い出してもあれはつらかった。

5週間にわたるひどい下痢、過剰なガス、腹部膨満。もう何を口にしても即座に水状の下痢でトイレに駆け込むという毎日でした。ようやく下痢が治まったと思ったら便秘。もうめちゃくちゃでした。

副腎疲労が悪化するにつれて、便秘と下痢が慢性化していきます。僕の場合は、下痢は食物からではなくサプリメントが原因でした。

ドクターによると、下痢より便秘になる人の方が多いという事です。その理由は、副腎疲労が進むと、代謝システムが大幅に機能低下し、便秘を引き起こすからです。体の機能が落ちて行くと、当然、腸の働きも落ちてしまい、排便がスムーズに行かなくなってしまうのです。

副腎疲労が回復に向かっている今でも、IBSの軽度の症状はまだありますが、食べるものにかなり注意を払っているので、酷い下痢や便秘になることはなくなりました。乳製品、卵、グルテンを食べるのを完全にやめ、アルコールもまったく飲んでいません。

IBSの原因は何なのか、ドクターに質問しました。

原因は一つではなく、多くのことがIBSにつながる可能性があると彼は言いました。要因の1つは、ストレスの蓄積です。

また、体内のセロトニンレベルの不均衡も一つの要因だと聞きました。セロトニンは神経伝達物質であり、精神的安定剤のような作用をすると考えられています。また、良い睡眠にも役立ちます。

IBSを発症するきっかけには、次のようなものがあります。

  • 慢性的なストレス
  • うつ
  • 抗生物質やその他の薬物の使用
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 不安、心配事
  • 感染症
  • 脳の化学的不均衡
  • 腸内フローラの不均衡
  • 免疫システムの問題

IBSから回復するにはどうすれば良いのかドクターに聞くと、原因が明確でないため、まずは症状の緩和と生活スタイルの改善に焦点を当てるべきだと言われました。

ドクターからのアドバイスは、

  • ストレスを減らす
  • 体に良い食事をする。特に避けるべき食品は、カフェイン、加工食品、砂糖、甘味料、硬化油。積極的に食べるべきものはアボカド、オリーブ、ココナッツ、脂肪質の魚、アブラナ科の野菜、鶏肉、七面鳥、海藻など。これらの食品は、糖分が少なく、栄養分が高く、健康的な食物繊維と脂肪を含んでいるため、副腎疲労からの回復プロセスでも重要です。腸を動かすには、繊維を増やす必要があります。乳製品を避けることも重要です。
  • 疲れたときはできるだけ休む
  • 毎晩8時間の睡眠
  • 楽しめることに時間をさく
  • 毎日適度な運動を行い、仕事のストレスを減らす。
  • 否定的な思考や否定的な人々を避ける
  • 天然ハーブを使う。消化酵素とマグネシウムを使用して便秘を減らし、プロバイオティクスで下痢を減らすことができます。

副腎疲労でIBSになってしまった場合は、まず副腎を強くすることを優先します。副腎を元気にせずにIBSを回復させることは難しいとドクターは言います。また、残念なことに、副腎を癒すハーブは、IBSを悪化させてしまうことがあるようです。

イワベンケイ、チョウセンニンジン、マカ、緑茶、カンゾウなどのハーブは、腸にとっては負担が重いということです。

結局のところ、副腎疲労にとってもIBSにとっても、ストレスは絶対に避けなければなりません。精神的にも肉体的にもキツイ仕事をしながら、両者を治療するのは至難の業です。思い切ってしっかり休むことが、一番の薬なのです。