副腎疲労からの順調な回復を妨げる要因はいくつかあります。その1つはMTHFRの遺伝子変異です。
MTHFR酵素の変異は主に、C677TおよびA1298Cの2つです。
先月、この検査のためにDNAを採取してアメリカの検査機関に送った結果が戻ってきました。
僕にはA1298C変異遺伝子があることがわかりました。
結果レポートにこのように書かれていました。
『変異遺伝子C677Tは、一般的には、脳卒中、ホモシステインの上昇(脳卒中および心臓発作を引き起こす)、心血管疾患のリスク、末梢神経障害、深部静脈血栓症(脚の血栓)、早発性心疾患、死産、および口唇裂に関連しています。
A1298C遺伝子の突然変異は、神経伝達物質に関連している可能性が高く、これらはあなたの脳を制御する化学物質、感じ方、ストレスへの耐性、気分、集中力、リラックスする能力 、あなたが幸せを感じる能力、痛みに対するあなたの感受性、学び、覚える能力などをコントロールするものです。
A1298C遺伝子突然変異に関連して起きる他の症状は、線維筋痛症、慢性疲労、統合失調症、自閉症、慢性片頭痛、慢性疼痛、ADDH、ADD、パニック障害および過敏性腸症候群などがあります。』
検査結果がわかって、自分のなかで多くのことがすんなりと納得できました。遺伝子構成について知れば、自分のことがよく分かります。
さらには、自分の両親や兄弟、祖父母の体質や病気などにも結び付くことがあります。
僕と同様に、家族にもMTHFRの変異がある可能性は高いと考えるのが普通ですよね。
例えば、僕の母は過敏性腸症候群に似た症状があります。とにかく便秘と下痢を何十年にも渡って繰り返しています。
また、少し油っぽいもの、フライドチキンやベーコン、中華料理などを食べると、30分もしないうちにトイレに行かなければならなくなるのです。
母方の祖母は、ほとんど一生に渡って片頭痛に苦しんでいました。
父親は、52歳で脳卒中を起こし、何とか働けるまで回復して仕事もしていたのですが、その10年後に心臓発作で無くなりました。ヘビースモーカーで、禁煙もできませんでした。
父方の祖父も脳卒中を起こし、僕が物心ついた頃には、動きが制限され、明瞭に話すこともできませんでした。アルコール依存症もあったと聞いています。
心臓発作や脳卒中は、MTHFRに関連するホモシステイン濃度の上昇によって引き起こされる可能性があります。
喫煙もアルコール依存症も中毒ですが、中毒もMTHFRに関連しています。
もし何か気になることがあって、遺伝的変異があるかどうか知りたいと思っているなら、このテストを受けてみるのも良いと思います。
病気の傾向などがわかって、予防に気をつけることもできます。もし対処する必要があるのであれば、適切なステップを踏むこともできます。
最後に、ドクターはこの結果を受けて、副腎疲労からの回復をこれが原因で妨げられることが無いよう、とりあえず6か月間サプリメントをとることを決めました。
健康体であればサプリメントを飲む必要などなく、普通に過ごして構わないし、僕も6か月試してみて栄養レベルが十分になったら、その後は食べ物から必要な栄養を取ることもできる、と言われました。
検査を受けたことによって、副腎疲労回復のために前向きな対策も取れて、僕は満足しています。