メチレーション過多、メチレーション不足

これまで何度か、MTHFRという遺伝性変異について書きました。自分がこの変異を持っていることを全く知らずに、普通の生活を送っている人がたくさんいます。僕もその一人でした。副腎疲労になっていなければ、今でも知らないままだったと思います。

MTHFRはメチル化プロセスに必要な酵素です。

メチル化は生化学的プロセスで、炭素原子1個と水素原子3個(CH3)の4つの原子を1つの物質から別の物質へ変化させます。

メチル化がきちんとできていれば、肝臓機能、細胞のエネルギー、DNA産生、眼の健康、神経伝達物質の産生、解毒、心血管、神経系、生殖機能などの体内の様々なシステムで、生化学的反応に大きなプラスの影響を与えると、ドクターから教わりました。

もし、メチル化プロセスで何かがきちんと動作していない場合、後々全体に及ぶ問題へと発展する可能性があります。

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ドクターが僕にMTHFRの検査を勧めた理由の一つは、副腎疲労の治癒にあまりにも長い時間がかかっているという事実でした。このブログを読んで頂いている皆さんはどうですか?何年も治療に費やしていませんか?

ドクターによると、メチル化が不十分な場合も、メチル化が過剰な場合もどちらも問題で、多くの健康問題の原因になっていると言います。

メチル化不良による症状のいくつかを次に示します。

  • 行動障害
  • 学習障害
  • 慢性疲労
  • 慢性炎症
  • 不眠症
  • 自己免疫疾患
  • 不安
  • 強迫性障害
  • うつ病
  • 精神疾患
  • 神経伝達物質の不均衡
  • 食品および化学物質過敏症
  • 不妊や流産
  • 関節炎
  • 心血管疾患

などなど・・・

メチル化が不十分な場合と過剰な場合について、現れる特定の症状には以下のようなものがあります。

メチル化不十分な場合:内面的緊張、社会的孤立、中毒性の行動、特定の恐怖症、強迫性障害、頻繁な頭痛、季節性アレルギーなど

メチル化過剰の場合:ドーパミンやノルエピネフリン、セロトニンなどの神経伝達物質のレベルが高くなりやすく、緊張、不安、多動性、不眠症、食物および化学物質過敏症、やる気がなくなる、睡眠障害、すぐイライラする、性欲低下、うつ病、乾燥肌、耳鳴、他人との交流を断つ、などの傾向があります。

これが副腎疲労からの回復に取り組むための最後のハードルになると、ドクターから言われています。これまで副腎の治癒に長い時間をかけ、今度はメチル化にまた根気よく取り組まなければなりません。

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MTHFRのサプリメントを再び飲み始めて6週間になります。これはまさにロケット燃料のようなものなので、ゆっくり、そして少しずつが大事です。

当初、やや強すぎたのか、20%減量➝10%戻し➝元の量へと段階的にサプリの量を調節しなければなりませんでしたがその後は問題なく、これまでのところほぼ順調に進んでいました。

が、昨夜いきなり不眠に襲われ、午後10時30分に寝て、3時間後の午前1時30分に目が覚め、そのまま午前5時まで起きていました。その後、1時間ほど眠れましたが、再び目が覚めてしまい、起き上がることにしました。

久しぶりの不眠で、これはやはりサプリが強すぎるのではないかと思い、ドクターに連絡したところ、それを判断するためにあと数日同じ量を続けてみることになりました。もし不眠が続くようなら、半分の量に減らすことになりました。

ドクターによると、こういうことはサプリだけに原因があるのではなく、その日に食べた物、また何か体に負担がかかるような仕事や作業をしたかどうか、そういうことが引き金となることもあるので、すぐにサプリを減量する前にもう数日は体の状態を観察する必要があるという事です。

では、少し様子を見てみたいと思います。