副腎疲労症候群がかなり進んでしまった人の大部分が、異化状態(または潜在的異化状態)にあるということを先日のブログで書きました。
異化状態をそのまま放っておくのはダメです。体がどんどん弱っていってしまいます。
なんとか異化状態から抜け出す、できれば逆転して同化に持って行かなければなりません。
そのためのアプローチをお話しします。
異化から抜け出すための3つのステップがあって、ドクターは次のように説明しています。
ステップ1
最初の目標は、異化状態が悪化するのをストップさせることです。
そのために、ドクターは主要な栄養素であるタンパク質、脂肪、炭水化物の多量栄養素と、微量でも体の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素であるビタミン、ミネラルなどの微量栄養素、そして生活様式の見直しを組み合わせて指導をします。
僕の場合は、疲労があまりにもひどく、体の機能も正常ではなかったので、ステップ1さえなかなか始めることができませんでした。
何カ月か待ってようやく、体の機能や疲労が少し落ち着いたと判断し、サプリメントで多量栄養素、微量栄養素を取り始めたのですが、まだ早すぎて、体がうけつけず、下痢を起こしてしまいました。
そこでサプリメントの量を大幅に減らし、数ヶ月続けました。あまりにも少ない量に抑えなければならなかった為、ドクターが、別の製造会社が特別に作っているサプリメントを購入することになりました。
普通の人から見たら、そんな微々たる量で何の効果があるのか?と思われるほどの量だったのですが、それでも当時の僕の体にはちょうど良い強さで、そのお蔭で体が落ち着いて、良い効果が現れてきました。
ドクターが良しと判断した時点で、通常の量に戻して、およそ1年間飲み続けました。
ここで言う「通常」と言っても、皆さんがお店で購入する普通のサプリに比べるとはるかに少ない量です。副腎疲労の人用に作られたサプリです。
ステップ2
異化の進行が止まったら、体を「中立代謝サイクル」に戻していきます。
ここで気をつけなければならないのは、副腎を急激に刺激しないよう副腎機能をサポートしながら行わなければならないという事です。
徐々にゆっくりと「中立的な新陳代謝」に戻しながら、急激に色々な変化をさせないようにします。もしあまりに急激に変化を起こしてしまうと、事態が悪化する可能性があります。
ドクターは、一人一人の体の状態を判断し、その弱さに合わせてサプリメントの摂取量を決めなければならない、と言います。
すべて個人個人カスタマイズで、副腎疲労の治療には、全員がこのサプリメント、この量、と統一できる基準はないとの事です。
僕が今いるところがここ、ステップ2です。ここに到達するまでに4年かかりました。
ステップ3
最後に、体がしっかり安定した状態になったら、同化ホルモンなどの物質を使用することができます。
ドクターは、この3段階のステップはちゃんと順序を守って行わなければならず、そして想像以上にそれぞれのステップには時間がかかると言いました。決して急いではいけません。
しかし同時に、体が異化状態になったままあまりにも長い時間を費やすこともしたくないのだと言います。
しかし、3段階のステップを順序通りに実行しなかった為に、回復しないどころか大きな失敗を招いてしまっていることがとても多いのだそうです。
最も犯しやすい間違いは、体の準備ができていないのにテストステロンや成長ホルオンなどの同化ホルモンなどを飲んでしまうことです。
これは刺激が強すぎて、副腎クラッシュを引き起こし、全身の状態を悪化させる可能性があります。
僕が今、楽しみにしているのは、いつステップ3に移れるかです。
前回のカウンセリングで、ドクターは次の段階を実行するタイミングに近づいていると言ってくれました。
やっとここまで来たか…。