IBS一家 ?!

副腎疲労とIBSはコンビのようなもので、副腎疲労が進めば進むほど腸の不調もひどくなり、多くの副腎疲労の人が、下痢や便秘、異常なガスなどに悩まされているということをこのブログの中で書きました。

僕もそうです。

が、以前から思っていたことが一つあります。それは、僕はそもそも家系的に腸の問題を抱えているのではないか、という事です。その上に副腎疲労になってしまった事でさらに悪化したのではないかと思うのです。

家系的にIBSの傾向があると思う理由は、母親、父親、そして妹、家族全員が何らかの腸の問題をずーっと抱えているからです。

今日は僕の家族とIBSの関わりについて書いてみたいと思います。

stomach problem

僕自身は、子供の頃からおならの臭さと音の大きさを競い合っていました。5~6才の頃からです。あの頃は無邪気に、おならを楽しんでいたのですが、今、自分が今このような状況に置かれて、これまでの人生やライフスタイル、食生活など様々な面から振り返ってみると、物心ついてから今まで、ほぼずっとガスと共存してきたわけです。

お腹が張った感じや、異常に臭いおなら、一日に何度も出るおなら、今考えると健康な状態ではないことは一目瞭然です。年をとるにつれて、おならの臭いも回数も悪化の一途でした。そして数年前、副腎疲労が始まった頃から、もう笑えないほど悪化してしまったのです。

父親もそうでした。リビングルームのいつものソファに座って、毎日強烈なおならをしては、僕と妹を死ぬほど笑わせていました。

母親は今、90才の高齢ですが、何十年にも渡ってIBSと共存しています。この年代の人は一般的に、今僕たちが高い関心を持っている健康的な食事やら、食物の遅延アレルギーやら、そういうことにまったく無頓着で、僕がグルテンフリーを勧めてみたところで、「もう何十年も食べ続けてきたのだから、この年になってそんなことを新たに始める気はない」と、まったく耳を傾けません。

自分の腸の不調についてもあまり深刻に捉えず、医者に診てもらう訳でもなく、ただただ状況を受け入れて共存しているのです。

便秘と下痢を繰り返し、便秘が続けば下剤や便秘薬を飲み、下痢が続けば下痢止めを飲み、そんな毎日を続けています。外出先でどうにも便を抑えられず困ることもしょっちゅうです。もはや自分で排便をコントロールできないのです。

母の旦那さんと一緒に買い物やランチ、ちょっと遠出して競馬場やカジノに遊びに行く時も、途中でトイレに駆け込まなければならなくなった場合に備え、どこに公衆トイレがあるか、とか、ガソリンスタンドの場所などを事前にきっちり調べた上で出かけています。ショッピングに行ったのに、トイレにこもっている時間の方が長くなることも珍しくはありません。そんなことが彼女の日常になっているのです。

2年程前に、僕はドリーと一緒に母国に帰省し、一週間ほど母親と一緒に過ごしたのですが、その時もまさにトイレバトルでした。どこに出かけても、まずやらなければならないのはトイレの場所を把握しておくこと。

広いショッピングモールでは、トイレにたどり着くのに5分以上歩かなければならない事もしばしばです。そんな状況で、母はトイレのある場所からあまり遠く離れすぎると急にもよおした時に困るので、いつもそれを意識して行動するのです。

車でスーパーマーケットに買い物に行った時にも、車を降りるなりトイレに行きたいと言い出し、彼女と旦那さんは、スーパーと同じ敷地内にある小売店やカフェ、レストランなどを次々に回ってトイレを貸してもらえないかと聞いて回りました。アメリカやカナダでは普通のことなのですが、トイレを使うにはお店の人に頼んでカギを借りる必要があります。日本のように自由に使えるトイレはほとんどありません。

ダメと言われれば、次の店へ。最後にスターバックスでようやく鍵を借りることができ、無事用を足すことができました。

ちょっとした買い物に行くにも、これほどの努力を必要とし、さらに時間との闘いでちょっとしたパニックに見舞われるのかと、僕は信じられない気持ちでした。でも母は、こんな毎日をもう何十年を生きているのです。

何が原因で、どうすれば改善するのか、これまでまったく知ろうともせずに、ただただその場しのぎの対処で90歳まで生きてきたことに驚くばかりです。

restroom

次に妹の話です。話を聞いてみると母親と似たり寄ったりでした。もう本当に僕の家族は何をやっているのでしょう??

妹は、外食することに消極的です。その理由はただ一つ、必ずと言って良い程、食事中に激しい便意をもよおすからです。家で自分で料理して食べていれば何の問題もないのですが、レストランなどで外食すると、必ずと言って良いほどお腹の調子が悪くなると言います。食べ始めて数分も経たないうちに、お腹がゴロゴロし始め、トイレに駆け込まなければならないのです。

その話を聞いて、僕は「レストランではどんな食材や調味料を使っているかわからない。一番気になるのは、揚げ物や炒め物に使っている油で、中にはとても古い油を何度も使っていることもある。それが原因でお腹を壊す可能性は大きい」と話したところ、彼女はできる限り外食をするのを控えるようになり、もしどうしても出かけなければならない時には、油を使わないサラダだけを注文したり、食事はせずコーヒーだけを飲むという感じで、外食を楽しむことはまったくできないと言います。

そうかと思えば、酷い便秘にもなりやすく、数日まったく便がでないということもしょっちゅうです。そんな時には、いつも便秘薬を飲んで、しかもいつどこでもよおしてしまうかわからないので、何も予定のないタイミングで薬を飲み、2日間程度は家にいるという、なんともナンセンスなことをしています。

母も妹も、もうそんな日々が普通になってしまっています。問題を解決しようとせずに、そのことを考えることから避けようとしているようにすら見えます。

IBSは簡単に治るような症状ではないことはわかっていますが、少なくとも食べるものやライフスタイルで改善に向けてできることはあります。

腸は人の体の中でもとても重要な部分です。自分の体です。あきらめずに、腸のために良い事を続けてあげましょう。必ず自分の体は答えてくれるはずです。