副腎疲労になると、どこもかしこも炎症を起こして、またそれがなかなか改善しません。
この4年間、炎症についてかなり学びましたが、とにかく炎症は体にとって非常に悪いものなのです。
きょうは、炎症についてドクターと栄養士さんから学んだ事を少しお話しさせて下さい。
まず、炎症と言っても2種類あって、「急性」と「慢性」があります。
急性の炎症は、自分ですぐにわかるものです。例えば、膝を擦った時、皮膚が赤くなり、腫れて、熱を持ちヒリヒリしますよね。また風邪をひいた時、鼻水が出たり、喉が赤く腫れて痛くなったり、熱を出します。このような急性の炎症は、体が起こす自然で健康的なプロセスで、体を癒すのに役立つことなのです。決して悪いものではありません。
しかし、慢性炎症はまったく別の話です。 体の免疫システムが絶えず「オン」になっている状態が続くと、慢性炎症が起こります。その結果、細胞を傷つけてしまう有害な化学物質を出し続けてしまうのです。決して消えない山火事のようなもので、なにもかも焼き尽くしてしまうのです。
ドクターが言うには、慢性炎症は副腎疲労はもちろん、肥満、心臓病、など多くの現代病に関係しているそうです。
炎症を適切に処置せずにいると、症状はどんどん悪化してしまう可能性があります。
副腎疲労は数カ月、数年に渡ってどんどん悪化し、重症に達してしまうのです。
慢性炎症は、先ほど例にあげた膝の擦り傷や風邪と違って、目に見えて明らかに症状を確認できないため放置されてしまうのですが、判断する方法もあります。
炎症を調べるマーカーであるCRP(C反応タンパク質)の検査で、数値が高いと体内のどこかに慢性炎症があることを示します。
慢性炎症にまったく気づかないかと言えばそういう訳ではありません。実は様々な形で現れている可能性があるのです。
以下のような兆候があれば、慢性炎症を疑ってみて下さい。
1. お腹周りに『マフィントップ』がある。マフィンの上部のこんもりと盛り上がった部分のことで、ズボンの上からお腹の脂肪がはみ出しているような状態を、英語でマフィントップと呼びます。日本的に言うと、ポッコリお腹ですね。お腹の脂肪細胞は炎症性化学物質を出します。脂肪が増えれば増える程、化学物質が多く生成されます。つまりお腹の脂肪は炎症の「温床」なのです。 僕もまだ“マフィントップ”があります。(なんとなく自分のお腹の脂肪を見ていて、きょうはこのテーマで書こうと思いました)
でもドクターからは、このポッコリ出たお腹の脂肪は副腎疲労が回復すればすっきりとなくなるので、心配しないようにと言われています。
2. 血糖値が高い。高血糖は、血液中を循環する炎症性サイトカイン(タンパク質の一種)を増加させます。
3. ガス、下痢、お腹がゴロゴロする、便秘などの消化器系の問題。こうした問題が起こる原因は炎症を起こしているリーキーガットです。リーキーガットになると、毒素があなたの血液中に漏れ出して全身を巡ってしまうのです。
4. いつも疲れている。炎症を起こしている細胞は病んでいる細胞であり、人がリフレッシュして元気になるのに必要なエネルギーを生成できない状態です。朝起きた瞬間からもう疲れを感じ、午後になるともう疲れ果ててしまいます。
5. 皮膚の問題。湿疹や乾癬、赤い斑点などの皮膚の疾患があります。これは、内部で起きている火災を知らせるサインなのです。ドクターは、乾癬と体内の炎症には大きな関係があると話しています。
6. アレルギー。常に何らかのアレルギーがあり、鼻水や目のかゆみがある場合、慢性的に炎症が起きている可能性があります。
7. 顔のむくみや腫れ、または目の下の袋。これは、内部炎症の兆候として一般的なものと言われています。
8. 歯周病。これも、内部で起きている炎症の外に現れる手がかりの一つです。
9. 気持ちの落ち込みや不安感、またはブレインフォグ。内部の炎症は脳の化学物質に影響を与え、その結果、感情面や思考に悪影響を引き起こす可能性があります。
慢性炎症があるかもしれない、と思ったら、食べ物で改善させる方法があます。
まずは炎症を起こしやすい食物を完全に絶ちます。砂糖、穀物、グルテンなどです。
そして脂肪分の少ないタンパク質、野菜、健康的な脂肪を取ります。また、腸をいたわるボーンブロスを飲みます。僕は毎日飲んでいます。もう3年近く続けています。
そして適度なエクササイズ、十分な睡眠をとる事です。