匂いを受け付けなくなった

僕がまだ「普通の」体だった時、香水やコロン、大型トラックが発するディーゼル燃料の匂い、前を歩いている人が吸っているタバコの煙さえ、その匂いが本当に好きでした。

でも副腎疲労の重症になってしまってから、色々な匂いが苦手になりました。体が、と言うか鼻が嫌がる匂いもあれば、その匂いの元が化学物質や体にとって有害なものだと思うと、気持ちが悪くなってしまう匂いもあります。

nose

つい先日、インドカレーをテイクアウトしによく行っているカレーレストランに行った時にも、こんなことがありました。

店がオープンする時間ぴったりに行き、カレーを注文してすぐトイレに行きました。

脱水予防のため、どこに行くにもペットボトルを持って、絶えず水を飲むため、トイレにやたら行かなければならないのはやむを得ません。

とにかくカレー店のトイレに入ったその瞬間、トイレの洗剤か消臭剤かわかりませんが、ものすごい強烈な化学物質の匂いが充満していました。

店をオープンする直前にトイレ掃除をしたのでしょう。どれだけの洗剤を使えば、こんなに強い匂いが残るのかと、一瞬クラッとするほどでした。

匂いがこんなに残っているという事は、空気中に化学物質が浮遊しているということですよね。用を足している間、僕はコートの襟もとで口と鼻を覆い、少しでもこの強烈な匂いと化学物質を吸い込むのを避けようとしていました。あまり効果は無いかも知れませんが…。

頭もクラクラし始め、喉もイガイガするような感じになり、息をなるべくしないようにして、自分のおしっこがなかなか終わらないことにやきもきしました。やっと終わって、有毒物質が充満する小さな部屋から飛び出し、新鮮な酸素を思いっきり吸い込みました。

smell

話はこれで終わりではありません。注文したカレーが出来上がって、店員さんが袋に入れて渡してくれました。

いつもの癖で、僕はカレーの匂いを嗅ぐのが好きなので、その袋を自分の顔の前に持って行き、スパイスの良い香りを嗅ごうとしたその瞬間、僕の鼻をつんざくような石油の匂い!カレーの匂いを殺してしまうほどの強い石油の匂いで、また僕はクラッとなりました。

店の人は嬉しそうに「新しいバッグね、インドから届いた」と言ってにっこり。僕はその笑顔に応えることができず、お金を払ってすぐに店を出ました。

確かに今までの白いレジ袋と違って、店名とロゴが印刷された不織布のような材質の新しい持ち帰り用のバッグでした。

家に着いて、すぐにドリーにそのバッグの匂いを嗅いでみて、と言うと、彼女は鼻を近づけて「ウッ」となり、食べ物を売っている店で、こんな石油臭い持ち帰り用バッグを使うのは信じられない!と言っていました。

僕は、そのバッグを家の中に置いておくことすら嫌で、すぐにごみ袋に入れて、マンションの1階にあるゴミ置き場に持って行きました。カレーは抜群においしいだけに、残念すぎます。

その後、また同じ店にカレーをテイクアウトしに行ったのですが、その時には家からスーパーのレジ袋を持って行きました。

注文したカレーができて、店員さんがパッケージに入れたカレーを厨房から持ってきた時に、すかさず「この袋に入れて」と言ったのですが、僕の言った事が伝わらなかったのか、ニコニコしながらまたあの石油バッグに入れてしまいました。あーーー。

僕は店を出て、すぐ石油バッグからカレーを取り出し、自分で持ってきたレジ袋に移し替えました。石油バッグは、すぐ近くのごみ箱に捨てさせて頂きました。すみません。

もう本当に勘弁してください。自分の店で使っているバッグがどんな匂いがするのか、確かめないんですか?

このカレー店のオーナーのインド人の男性は、何年も前から知っていてよく話すので、他のお客さんのためにも、店の評価のためにも、石油バッグの件を言う機会を狙っているのですが、最近は店で顔を合わせることがなくなってしまいました。

どんなレジ袋も石油が原料なのはわかっていますが、それにしてもこのバッグはひどすぎます。

石油が残留しているのか、または表面に付着しすぎなのか僕にはわかりませんが、頭が痛くなるほどの強烈な匂いでした。

toilet paper

もう少しトイレの話に付き合ってください。トイレットペーパーで鼻を噛んだことありますか?

トイレットペーパーに良い香りがついているんですけど、それを鼻に近づけた瞬間にまたすごい刺激を感じて、思わず「ウワッ」となってしまい、それ以来、トイレで鼻を噛むのはやめました。

良い香りなのに、ダメになったものと言えばコロンです。いつも使っていたお気に入りのコロンなのに、ある日からその匂いさえダメになってしまいました。

スプレーした瞬間に、それがものすごく強く感じ、頭は痛くなり、クラクラして、体が拒絶するようになってしまったのです。

cologne

以前、PM2.5でいきなりアレルギーになってしまった話や、カビ退治の記事を書きましたが、副腎疲労になると体や鼻が異常に敏感になってしまい、普通の人ならまったく気にならないような空気中の化学物質や、コロンやトイレットペーパーのよい香りでさえ、弱った体には有害なものになってしまうんですね。

何から何まで気にして生活することなんてできませんが、ルームスプレーや柔軟剤の香りなど、どんなものを使うか、ちょっと意識してみたほうが良いですね。