先日のブログで、4年半で一番“普通”に感じた日のことを書きました。
一番良い気分とか、一番体調が良いとかじゃなくて、「普通」の状態だと感じたのです。特別な思いでした。
また一つゲートをくぐったと感じられました。
サプリメントを増やした後、これまで忘れかけていた「普通の体調」を感じ、そこから3週間にわたって、体も気持ちもなんだかとても落ち着いている、と話したところ、ドクターはそれこそ今の僕が感じるべき状態なのだと言ったのです。「落ち着きと安らぎの感覚。あなたの体はそうあるべきなのです。」
落ち着きと安らぎ・・・僕がこの4年半、完全に失ってしまっていた感覚です。4年半前に何が起きて、内なる静けさ、安らぎの感覚をどのように失ったのかを、改めて説明させてください。
2015年の5月のことでした。長くお付き合いのあるクライアントから新たなトレーニングプログラムの依頼を受け、自分では準備はできていると思っていたのですが、直前になって実はまったく準備どころかプログラムそのものがしっかり出来上がっていないという最悪の事態に陥ってしまいました。
その事実を突きつけられた途端、突然、呼吸が浅くなり始め、胸が苦しくなり、手の先がジンジンしびれ始め、心臓がバクバクと鼓動を打ち、もうその場にいられないようなパニック発作が襲いかかって来ました。
ドリーの隣でパニック障害に襲われて心配をかけたくないと思い、すぐ席を立ってそのままトイレに直行し、うずくまってしまいました。トイレで汗びっしょりになって、どのくらいハアハアとのたうちまわっていたのか自分でもわからないのですが、ようやく呼吸が落ち着き、汗を拭きとって、トイレから出て、キッチンでビタミンBを口に放り込みました。
やっと気持ちが落ち着いた所で、僕は何事もなかったかのように仕事場に戻り、デスクに座って何も言わずに再びPCに向かったのです。
(この話は過去のブログに詳しく書いていますので、よかったら過去記事を読んで見て下さい)
実はあの瞬間から、体がブルブルと震えている感じがずっと残っていて、でもその震えは体の内部で起きていたことで、外から見ても震えているわけではありません。神経系が壊れてしまったと思いました。体の芯の部分を思いっきり揺さぶられて、内部がずっと振動しているようなおかしな感じが始まったのです。
そんな経験は今まで一度もありませんでした。誰にも分らないと思いますが、自分の中で何かがおかしくなってしまい、体の内部が安定せず、常に震えているような不安定な感じです。
2~3カ月もすれば回復し、以前と同じように普通に戻ると思っていたのですが、残念ながら回復することはなく、4年以上ずっと変な震えがいつも体内で起きている感じだったのです。
2019年10月、このブルブルするような感じが「基本的に」止まりました。この内部の静けさ、落ち着きを長い間忘れていました。自分の体が再び調和しようとしている、平衡状態に近づいているように感じます。 本当に本当に久しぶりに味わう「普通」なのです。