きょうは変なことをお話しします。
Pee(ピー:おしっこ)の話です。
自宅のトイレでは決して感じないことなのですが、駅やスーパー、ショッピングモールなど、外のトイレを使う時にどうしても感じる変なことです。
自宅でゆったりソファに座っている時や、PCで仕事をしている時と違って、家から一歩外に出ると、体の動きや内部の働きなどを敏感に感じます。
外に出て歩きはじめると、体全体が途切れることなくずっと忙しく動いている感じを敏感に感じるのです。全身の機能が足の動きをサポートするために、一生懸命働いて手伝っているような感じです。
人間が何かをする時、脳が体にどこをいつ動かすか指令を出しますが、もちろんそれは無意識です。それが普通です。むしろ脳が出している指令を感じるほうが異常です。
いつ足を踏み出して、いつどのように腕を振って、いつ周囲を見渡して、などといちいち考えたりしません。ただ歩くだけのことです。知っている人を見かけたら「あ、こんにちは。どうも」と声を掛ける。普通に日常的に無意識にやっていることです。
しかしそんな無意識で普通のことが、副腎疲労症候群の重度まで達してしまった人にとってはもはや普通で無意識には出来なくなってしまいます。
身体のバランスがとれていない、手足を動かすことだけでなく、見る、聞く、考える、何もかもが無限の戦いのように感じられます。
何ひとつ、普通に無意識に動いてないように感じるのです。呼吸をするのも意識がそこにいってしまい、どうすれば正常に穏やかに呼吸ができるかと、意識しまくった状態なのです。
とにかく、この不自然な状況は、精神的にまいってしまいます。 人間の本能として、なにかおかしなことは修正したい、問題が起こったら解決したいと思うものです。この変な感じを正常に戻したいと思えば思うほど、ますます変な感じになります。
歩く時、脳が体に指令を出して足を踏み出したり、腕を振ったりしていることを、異常に意識して歩いているわけですが、信号やなにかの理由で立ち止まると、足も腕も止まっているのに、体内の何かがまだ歩くという指令を受け続けていて、ずっと歩きに合わせて動いているような感じがするのです。
脳の指令と実際に動作をする部位と体内が調和していない、バランスが取れていない感じで、非常に変な感覚になります。
足は実際に歩みを止めたのに、足の内部の何かがまだ歩いているようで、フラフラと揺れているような感じがします。
体内の何か、液体だかホルモンだか、とにかく何かうごめくものが体内の経路の曲がり角という曲がり角すべてで急カーブしながら動き続けています。洗濯機の中で振り回されている靴下のようです。
この感じ、本当に気持ち悪くなります。胸が悪く吐きそうな気分です。
ここまでが背景の説明で、ようやくおしっこの話に入ります。
僕は子供の頃から家のトイレでおしっこをする時には、女性と同じように便器に腰かけてします。理由はありませんが、そういう習慣です。ドリーはそれをとても有り難がってくれますが、僕にとってはまったく普通の事です。
外に出かけている時にトイレを使う時は、男性用の立っておしっこするトイレを使うことになるので、家の状況とは違う感覚で、いろいろと気づくことがあります。
トイレに辿り着くまで当然のことながら歩いて来たわけで、便器の前に立ってそこで歩みを止めます。
先ほどの説明を思い出してください。足は止まったのに、まだ体の中で何かが動き続けているのです。まるでウオーターベッドに飛び乗ってその上でフラフラしているような感じです。
その状態でおしっこをし始めると、ちゃんと的に向かって出しているのか心配になるのです。足も体もフラフラして、波に揺られるボートの先端に立っておしっこしているような、そんな不安定な状態です。
このままおしっこを垂れ流しながら倒れるのではないか、と不安になり、そんな無様なことはできないなどと考えたことも何度もあります。
副腎疲労症候群の色々な症状の中で、この感じは僕が最も嫌な症状の一つでした。
その嫌な症状が、先週、2019年の10月下旬のある日、無くなったのです。90%~95%なくなりました。ほとんど気にならなくなったのです。
一体なにが起きたのでしょうか?
9月からドクターの指示で、サプリメントを増やし、その後サプリメント減らしています。自分の体が自分でエンジンを掛けて走れるようにするためのキックスタートの方法だとドクターは言いました。
その成果が出てきたのでしょうか?
とにかくあの変な揺れ動く不安定な感じがなくなったことは本当に嬉しい変化です。
これがタイトルの「風の中のピー(おしっこ)」のお話しでした。