副腎疲労は「木を見ず、森を見よう」

直近のカウンセリングでドクターと話したことで、興味深いことがありました。

副腎疲労に向き合う時は、細かい所にあまり気を取られず、全体像を見ることが大事、ということです。全体像を見るとはどういうことかについてお話しします。

ドクターが言った事で大きく頷いた事は、副腎疲労の重症になってしまった人のほとんどが、体に色々な症状が起きたのに、それが過ぎて去ってしまうともうわからなくなってしまう、という事です。ドクター自身もまったく同じだったそうです。

つまり、次から次へと色々な症状が起き、日々違う所が不調に陥るため、新しく始まった不調にワタワタして、過ぎ去った不調はどうでも良くなってしまうという感じです。

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僕が経験した症状、そしてこのブログを読んでくれている副腎疲労の皆さんが経験した不調は、本当に体のあちこちに起きて、今日はここが調子悪い、と思ったら、次の日にはまた違う所がおかしくなる、これを繰り返すわけです。

僕のドクターも同じように副腎疲労症候群を経験したので、患者がどんなことに苦しんでいて、患者が訴えようとしていることがよくわかると言います。それで彼はこの病気についてとことん研究し、なんとしてもこの病気に苦しむ人を治療しようと思ったそうです。

まずドクターが言った事は、体に起こる一つ一つの小さな症状にあまり焦点をあてないようにする、という事です。なぜなら、それは次々に起こることだし、避けることができないからです。

例えば、疲労感、脱力感、低血糖症、ブレインフォグ、記憶の低下、視界・視力の問題、呼吸困難、めまい、過敏性、アレルギー、低血圧、動悸、睡眠障害、手足の冷えなど、毎日のように起きる不調がありますが、それを一つ一つ取り上げて嘆いていても、それはもう苦しくなるだけです。

これらの症状は、副腎疲労症候群の一部で、副腎が治癒するまでは手を変え品を変え起こり続けるものです。

このような症状が起きるのは、『体があなたに訴えかけているのだ』とドクターは言います。体があなたに必死で伝えようとしているのです。「何かが間違っているよ。だから修正して下さい」と。

その訴えを無視していると、体はあなたに訴え続けます。間違いが修正されるまでずっと訴え続けるのです。体が、「苦しい…やめて…」と知らせるのは、体に与えられた大事な仕事なのです。

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ここ数週間で、上に書いた様々な症状は、体自身が自分でアイロンをかけ始めたように感じます。もちろん、まだ不調を感じることはありますが、その強さは30~50%程度下がり、調子が良い時には70~80%も良くなったと感じる時もあります。そんな時には、目の前に明るい光がパーッと射してきます。

一つだけ、どうしても言っておきたいことは、この病気を治療すると決めたら、100%治療に専念してください。そうしなければ、だらだらと不調が続き、数週間、数カ月、重症の場合は数年に及んでしまう可能性もあります。そんな毎日を送るのは嫌ですよね。絶対に嫌です。

治療中は、自分の体にどんなガソリンを入れるかにこだわって下さい。栄養です。つまり食べ物とサプリメントです。

毎日、何を食べるか、飲むかに集中し、それを実践するということがフルタイムの仕事になります。

重症であればあるほど、回復には莫大な時間がかかりますが、治療に真剣に100%取り組まなければ、いつまでもこの病気に付きまとわれます。忙しい仕事をしながら、ストレスの強い環境を抱えながらでは、この病気の治療はできません。一日も早くこの厄介な病気から抜け出すために。