副腎と甲状腺にやさしい食べ物

副腎疲労を抱えている人の多くが、甲状腺にも問題を抱えています。この2つの「腺」は、密接に関わっているのです。

ですが、医学界はこの2つの「腺」の関係性にあまり目を向けず、副腎は副腎、甲状腺は甲状腺、と完全に分けて扱っています。

副腎が問題だと判断すれば、副腎の濃縮物を摂る、甲状腺機能が落ちていると判断すれば、甲状腺ホルモンを摂る、そんな治療が当たり前になされています。僕のドクターはそのことを嘆いています。この2つの問題は切り離して考えることはできないと言います。

きょうは、栄養士さんが勧める副腎にも甲状腺にも良い食事について書こうと思います。

  • まずは野菜です。食事の中で野菜が40%を占めるようなメニューにします。生のオーガニック野菜が一番良いですが、なかなか手に入らない場合は冷凍の野菜でもOKです。調理する時は軽く蒸す程度にします。火を通せば通すほどビタミンやミネラルが失われてしまいます。
  • 次にたんぱく質です。脂肪分の少ない鶏の胸肉などがお勧めです。少し高くはなりますが、できれば放し飼いの鶏を選びます。食事の30%は、こうした質のよいたんぱく質にします。
  • 油はアボカド、オリーブオイル、ココナッツオイルなどがお勧めです。

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逆に避けたほうが良い食品は、

  • カフェイン(コーヒーを含む) ーカフェインは、それ自体で副腎クラッシュを引き起こす可能性がありますので避けましょう。
  • アルコール ー体にとっては毒素で、肝臓に大きなストレスになり、副腎疲労を悪化させてしまいます。
  • パスタ、パンなどの小麦製品
  • 揚げ物
  • 砂糖やハチミツなどの甘味料ー血糖値が大暴れし、クラッシュを起こしかねません。
  • カリウムの高いフルーツ ーバナナ、グレープフルーツ、オレンジなど。レーズン、イチジクのようなドライフルーツ。ナトリウムとカリウムの不均衡を引き起こし、副腎疲労を悪化させる可能性があります。
  • フルーツジュース(特に午前中) ー果糖やブドウ糖などの糖類が多く含まれているフルーツジュースは、血糖値スパイクを引き起こす可能性があります。

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副腎も甲状腺も、機能が低下しホルモンレベルが少し下がっただけで、疲労感、倦怠感、睡眠障害、皮膚トラブル、記憶力、気力低下、消化器系の問題、鬱状態など、様々な不調が現れます。

それなのに、普通に血液検査などでホルモン量を検査すると基準値内におさまっているために「異常なし」とされ、不調の原因がわからないまま、患者は苦しみ続けることになってしまいます。

そんな事にならないように、体にやさしい食べ物を心掛け、副腎も甲状腺も労ってあげましょう。