今から4年程前に今のドクターの治療を受けはじめたのですが、最初のカウンセリングでドクターから質問されたことの一つが血液型でした。僕はA型と答え、ドクターもA型だと言いました。
一般的な話として、A型は元々神経質であることはわかっていましたが、副腎疲労の治療を受けるにあたって血液型を質問されるとは、ちょっとした驚きでした。
しかし当時は、僕はその事をドクターに深く突っ込むことはしませんでした。あの頃はとにかく毎日息をして、ただ生きていることだけで精一杯で、それ以外になんの余裕もありませんでした。
あれから4年の月日が経ち、つい最近のカウンセリング時に、なにかのきっかけで血液型の話になり、僕はドクターにあらためて血液型とストレスについて聞いてみました。
ドクターの説明によると、それぞれの血液型に対し、コルチゾールがどのように影響するのかを調べるために行ったストレス実験があるそうです。
どのような実験かと言うと、異なる血液型の人を複数人一つの部屋に入れ、全員の目の前に鏡を置き、鏡の中に映される文字を紙に書くというものです。そしてその作業をしながら、赤ちゃんがギャーギャーと泣いている音をずっと聞かなければならないという、なかなかストレスの高そうな実験です。
実験の結果はこうです。O型とAB型の人は、実験が始まるとすぐコルチゾールレベルが急激に上がりましたが、その後すぐに急降下しました。一方、A型とB型は、コルチゾールの上昇はそれほど急ではなかったのですが、徐々に上がるとその高いレベルがいつまでも続いたということです。
つまり、A型の人はストレスを長く抱えてしまうという事なのです。確かにそうです。一度ストレスに感じることがあると、いつまでもそのことを考えて頭から離れず、ますますストレスになってしまいます。
A型はとにかくうまくストレスを解消する方法を見つけ、なるべく早く気持ちを切り替えるようにしなければ、ストレスにやられてしまいます。
副腎疲労を抱えている人なら長期にストレスにさらされ、それに反応してコルチゾールがどんどん出される状況が非常に危険だということを知っていると思います。一時のことですぐに終われば特に問題ではないのですが、長期間にわたっていつまでも続くストレスは本当に危ないのです。
例としてこんな話を何かで読んだことがあります。交通事故に遭い、脳に損傷を受けたような場合、病院に運ばれるととにかく脳の腫れを抑えるためにコルチコステロイドが大量に投与されます。このように高用量のステロイドホルモンを人に与えても短期間であれば副作用もなく、問題はないのですが、低用量でも長期間コルチゾンを摂ると、免疫低下や体重増加、心血管系の疾患などの悪い影響が出てくるのです。
ストレスが原因で自らコルチゾールを出す場合にもまったく同じことが言えるのです。突発的にコルチゾールを大量に放出してもすぐに収まるなら問題はありません。しかし長期間にわたってずーっと高いレベルが続くと、代謝、免疫系、睡眠など様々な面で悪影響が出ます。ドクターは「もし血液型がA型で、眠れない、また代謝に問題がある場合には、長期間コルチゾールの高いレベルが続いている可能性がある」ことを認識しなければならないと言います。
まだ深刻な副腎疲労症候群まで達していない段階で、このような疑いがあれば、この時点でできること、やるべき事はライフスタイルを見直し、食事を改善すること。そしてヨガや太極拳などでリラックスすることです。A型にはとても効果があります。
こうして書いていると、とても当たり前のことのように思えますが、ストレスの多い生活の中にうずもれて日々目まぐるしく過ごしていると、当たり前のことができないのです。
ストレスを感じたら、それをすぐに取り除くように、なにか楽しいことをやったり、気分転換をして、とにかく一刻も早くコルチゾールの高い状態を抜け出す努力をしなければなりません。僕のように、ストレスが原因で人生を妨げられるようなことになってはいけません。生活の質を奪われるような事になってはいけません。ストレスは人生を台無しにし、大混乱を引き起こす、それほど重大な問題なのです。