副腎が疲弊してコルチゾールがガタッと落ちてしまった体にとって、自然にコルチゾールを上げるのは至難の業です。
サプリやホルモン補充、グランジュラなどを摂るのではなく、あくまでも自然な形でコルチゾールを戻すには長い時間がかかります。
難しいとわかっていても、やらないよりやったほうが良いですよね。自然な方法で自分の体がコルチゾールを増やすのを手助けする方法をいくつか挙げてみたいと思います。
・食事を変える
野菜をたくさん取り入れます。果物は朝は避け、午後に食べます。精製された砂糖、小麦粉を避け、全粒穀物、玄米を食べます。
・ストレスを取り除く
コルチゾールはストレスから体を守るために戦ってくれます。だからストレスがなければ、コルチゾールが使い果たされるようなことにはなりません。ストレスフリーのライフスタイルを心がけます。それでも完全にストレスを無くすことは無理ですので、ストレスをうまく扱う方法を自分なりに見つけます。
僕は、好きでもなかったヨガを毎日やり、日記や簡単な記録を毎日つけることで、自分のこれまでの道のりを確認しながら少しずつでも前進していることをちゃんと認識し、不満が溜まるのを防いでいます。そして瞑想です。静かに目を閉じて気持ちを落ち着けるだけで、体はやんわりとコルチゾールを産生します。
・毎日の睡眠スケジュールを守る
体は夜寝ている間に自分で修復します。そして眠っている間にコルチゾールを産生します。毎日、同じ時間にベッドに入り、6時間から8時間しっかり眠り、毎朝同じ時間にベッドから起き上がります。そうすることで、体がコルチゾールを作りだすことを助けます。睡る時に重要な事は、音と光をしっかり遮断すること。深い眠りがコルチゾール産生を促します。僕は毎晩、両耳まで覆う大きなアイマスクをつけて眠ります。夏の間は、暑さ、湿度を感じないように、一晩中エアコンをつけたままにしています。
次に、コルチゾールを穏やかに上げてくれるハーブをご紹介します。
・アシュワガンダ
副腎疲労の人にはおなじみのハーブです。このハーブはインドのアーユルベーダでも多く使われています。血糖値を下げる効果があり、強いストレスを受けている時にストレスを和らげてくれます。長期にわたるストレスの影響で、免疫システムに問題がある場合や、記憶障害などの症状に対しても効果があります。アシュワガンダの優れている所は、体の状況によってコルチゾールを上げるか、下げるか、その時の体の必要性に合わせて働くという点です。
・朝鮮人参
朝鮮人参は、副腎に対して直接的に働き、間接的に脳、下垂体、副腎とストレスの反応回路に影響を与えるということを知りました。朝鮮人参は適応特性を持っていて、副腎システムが最適に機能するようにバランスをうまく調節する効力を持っているということです。
・ロディオラロゼラ(イワベンケイ)
ロディオラロゼラは、身体と脳に対して多くの効果をもたらします。非常に強いストレス下にある時、ロディオラはコルチゾールが大量に分泌されるのを抑え、一方で抗うつ効果を発揮します。ロディオラを摂るタイミングもまた副腎疲労のレベルに左右されますので、医師の指示が必要です。
副腎疲労重症の場合は、いつ摂るかも重要なポイントですし、場合によってはこのようなハーブも体にとって強すぎることがありますので、注意が必要です。特に重度の方は、医師と相談の上、取るようにして下さい。