おやつ抜き、絶賛継続中

副腎疲労症候群の治療をかれこれ3年程続けてきて、行きつ戻りつを何度もくぐり抜けながら、回復のプロセスを歩む中で学んだことは、体調が「安定している」ことが何よりも大事なのだという事です。

安定せずに、良くなったり悪くなったり毎日コロコロ体調が変わるようでは、治療としてやっていることそのものが無意味な事になってしまいます。

そういう僕自身も、不安定な月日を何カ月もさまよっていました。もうそれこそ、一体自分がどっちに向かっているのか、まったく方向を見失いました。

「おっ、きょうは調子が良い」と思ったら、次の日には「はー、しんどい」となって、アップダウンを繰り返しました。安定感などまったくなく、変動幅も広く、もう毎日往復ビンタのような状態でした。

ドクターはそのような状態を「乱気流」という言い方をします。飛行機に乗っている時に、気流の悪い所を飛ぶと、ヒューっと上に持って行かれたり、ドスーンと落ちたりしますよね。まさにそれです。

しかし、乱気流を抜け出して安定した飛行を続けられるようになったのです。それが去年の夏以降です。異化状態を抜け出すことができてからは、さらに安定を感じられるようになりました。

揺れが全くなくなったわけではありませんが、激しいものではありません。安定飛行を続けていると、副腎が治ってきているのだと実感できます。

turbulence

例えば、きょうはここ数年でベストの体調だったのですが、唯一ちょっとひっかかったのは、昼食の前に血糖値がちょっと下がりそうになったことです。

以前は、必ず食事と食事の間にとっていた軽食をストップしていますので、朝食から昼食までの間が5時間ほど空くのですが、まったく問題なく5時間を過ごせる日もあれば、ちょっとやばいなと感じる日もあります。

きょうは、4時間経った頃までは問題なかったのですが、その後ちょっと目眩がしそうな感じがしてきました。すぐにアーモンドとクルミを一掴み口に放り込むと、気持ち悪さはすぐに消え、血糖値も落ち着き、昼食をゆっくり準備して食べることができました。

ドクターのカウンセリングは今、3週間に一度の頻度です。3週間、毎日欠かさず体調、睡眠、食べ物、気分などをこと細かに記録してそれをドクターに見てもらいます。カウンセリングで実際に話をしながら、状況を見極め、今後サプリメントや食事、運動、仕事量などをどうするかを決めます。今回のカウンセリングでは、僕が順調に回復しているということで、またさらにサプリメントを減らすことになりました。

前回のカウンセリングでもサプリメントの減量を指示されましたが、クラッシュを防ぐためのサプリメントと、体を修復するサプリメントは減らしませんでした。でも今回は、それを減らすことになりました。それを決定する際に念を押されたことは、海外旅行に出かけないという事です。海外旅行はそれほど体にストレスを与えるものだという事なのです。僕は「どこにも行かない、ずっと家にいる」と答えました。そもそも海外旅行に出かけているような事態ではありません!

このサプリメントを始めた時は、毎朝スプーン3杯でした。それが次にスプーン2杯になり、今回は1杯に減らすことになりました。

ゆっくり時間をかけて徐々にサプリメントを減らしていくのは、僕の体がサプリの力を借りずに自分で働き始めるように、穏やかにプッシュするということです。うまく自力で働くことができるかどうか、ある種のストレステストになります。

サプリメントを減らす時、逆に増やす時にも必ずと言って良いほど起こることは、体が休みを求めてくるという事です。今回もやはりそうでした。サプリメントを減らした日(増やした場合も)の翌日、または3日後(なぜかいつも同じタイミングです)、体が重く感じられ、ちょっと疲れが出ます。気持ちも若干沈みがちで、ホルモンがうまく働いていない感じになります。そんな日は、もうあまりいろんなことをやろうとせず、ゆったり構え、一日のんびりと過ごすことにしています。日課のエクササイズはちゃんとやりますが、それ以外のことはほとんどせず、近所に買い物に行ったり、家の片づけや洗濯などもさぼります。

そして4日目になると、気分がぐっと上がります。そんな時に、これまでで最高の日だと感じられるわけです。

resting

こんな風にして、ゆっくりと穏やかにではありますが、階段を一段ずつ登って来たわけですが、ドクターによる絶妙なタイミングとサプリの調整、運動量などの調整がもう匠の技としか言いようがありません。

体の内部が調和して動いていて、とても良い気分です。神経伝達系がうまくネットワークしてスムーズに働いているような感じもします。ブレインフォグも改善しています。

以前は何もかもがチグハグな感じがしていたのですが、今は何もかもが調和して自然になってきました。

また、ストレスを感じる出来事があっても、ある程度クッションができて来たようにも感じます。以前は、ちょっとストレスに感じることがあれば、そのままそのインパクトが体に来て、生身にバシバシと鞭を打たれるような感覚だったのですが、少しやんわりと感じられるようになったのです。

ドクターからも言われた事ですが、なにかストレスを感じることが起きた時、それにどのくらい対処できるようになったかどうかは、副腎疲労の回復状況を判断する重要な指標なのだそうです。副腎疲労の重度から抜け出せそうな気がしています。