本当に副腎疲労ですか?何か他の病気ではないですか?

ネットや本、SNSなどで副腎疲労の代表的な症状を見て、「あ、これもあれも全部当たってる…このだるさは副腎疲労だったんだ」と思っている人が本当に多いです。

でも、本当にそうなのですか?

「副腎疲労かも知れない」「どうも副腎疲労っぽい」とあなたが思っているだけだとしたら、時間もお金も無駄だし、健康へのリスクも大きすぎます。

しっかり検査をして、はっきりさせ、正しい治療を受けましょう。

そのためには、コルチゾールの唾液検査を受ける必要があります。血液検査ではダメです。

唾液コルチゾール検査の結果、副腎疲労でないなら、その疲労を起こしている原因が他にあるはずです。

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ドクターによると、疲労感や脱力感を訴える患者に対し、多くの医師が甲状腺を疑いその検査をするのですが、もっと広く深く原因を探る必要があると言います。

1)毛髪分析によるカルシウムとカリウムのレベル

カルシウムが高すぎると体はスローダウンし、疲労を引き起こす可能性があります。

高カルシウムは、実はサプリメントの取りすぎから起きています。カルシウムを飲んでいる人、多いですよね。

さらには、ビタミンDもサプリメントで取っている人が多いですが、ビタミンDはカルシウムを体内に吸収させます。

これが原因で、カルシウムとカリウムのバランスを崩してしまうことが多いとドクターは言います。

また、ほとんどの人がカリウムを多く含んでいる野菜や果物を食べる量が絶対的に足りていません。

カリウム不足も、しばしば疲労、ブレインフォグ、低体温、低血糖、そして消化不良のような症状を引き起こすと言いました。

副腎疲労の症状に良く似ています。

カルシウムとカリウムのバランスを調べる方法は、毛髪分析です。

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2)鉄分レベル

鉄分が低い場合も高い場合も、疲労を引き起こします。

アメリカなど西洋では、鉄分欠乏症の人がとても多いそうですが、そのことを知らない人がとても多いのです。

鉄レベルは血液検査で分かります。鉄分は多すぎても良くないので、気になる人は一度調べてみると良いですね。

3)MTHFRの遺伝子変異

MTHFRは、葉酸(B9)を体内で使うために活性型に変換するのに必要な酵素です。このプロセスをメチル化と言います。

僕はすでにこの検査を受け、遺伝子変異があることがわかりました。

これは、副腎疲労からの回復を妨げたり、遅くする可能性があるだけでなく、睡眠障害、不安症、鬱病、疲労および/または慢性的な痛みを引き起こす可能性があると、ドクターが説明してくれました。

MTHFRのテストは簡単です。綿棒で口の内側を擦って、DNAを採ります。アメリカの検査機関に送って2週間程で結果が分かります。

4)ウイルスレベル

日本ではどうかわからないのですが、アメリカでは、ウイルスによって免疫システムが弱まっていないか確認するために、ウイルスパネルの検査を受けることができます。

誰でも体内にウイルスを持っていますが、それらが問題を引き起こしているかどうかを見分けるのは難しいことがよくあります。

ドクターによると、ウイルスに感染したらそれは簡単には消えません。

健康な人なら、ウイルスは休眠状態で活発になることはないのですが、健康状態が悪くなった場合や、長期にわたるストレス、抗生物質の過剰使用、予防接種、不健康な生活習慣、手術などによってウイルスが活性化してしまいます。

典型的な例は、ヘルペスウイルスで、元気な時には何もしないのですが、ストレスの多い状況が続いたり、体力が弱っていると、ウイルスが活発になり、ヘルペスを発症してしまうことです。

ウイルスによる症状は、疲労、寝汗、発熱、そして関節の痛みなどです。

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5)食物過敏症

食物過敏症は、皮膚のかゆみや乾燥、お腹の張り、疲労、関節痛、偏頭痛、頭痛、胃の不快感などの症状を引き起こします。

僕はこのテストをハワイで受け、その結果は驚くものでした。 ほとんどの乳製品に過敏症があることを知りました。

バターやチーズはもちろん、何といってもアイスクリームが大好きなので、この結果にはがっかりでした。

他にも、注意するべき食べものが何かわかりました。

自分の体について知ることは面白いです。

副腎疲労に似た症状を引き起こす原因は、色々あります。

症状が似ているからと、短絡的に副腎疲労だと思い込んで、自己判断で副腎サプリメントを買って飲んだりしては危険です。

他の栄養素に問題があるかもしれないし、遺伝子レベルの問題やウイルス、また食べ物が問題なのかもしれません。

自分の体を知り尽くすことは大切なことです。