先日のブログで、副腎疲労になりかけの僕が、騒音や、自分にとって不快な音に対して我慢できなくなっていた話をしました。
「騒音」が人に与える悪影響について、ドクターからこんな話を聞いたので、今日はそれを皆さんにも紹介します。
ある研究があります。長期間に渡って騒音にさらされると、人は心臓発作を起こすリスクが高くなることがわかったのです。
男性は、そのリスクが50%増加、女性の場合、なんと300%増加したのです。
コルチゾール、アドレナリン、およびノルアドレナリンは、騒々しい環境下で生成されるからなのだそうです。
すべてストレスホルモンです。
これらストレスホルモンのレベルが上がると、心不全、脳卒中、高血圧、そして免疫の問題を起こす危険があるのです。
騒音と副腎疲労の関係も、明らかなのだそうです。
脳は、ノイズや騒音を「ストレスを起こす元:ストレッサ―」と解釈します。
人の体は、どんなストレスであっても、いつも同じように反応するのです。
僕自身、副腎疲労がひどくなる前から、日常的に騒音によるストレスに悩まされました。
本当に異常なくらい反応してしまいました。例えばこんな感じです。
- 電話の音にものすごく嫌悪感を感じ、緊張したり不安に襲われる
- 人で混雑しているショッピングセンターのざわざわとした音で、なぜか非常にイライラし、落ち着きを無くしてしまい、どっと疲れる
- 車、特にバスのエンジン、ブレーキなどの音がとにかく不快で、ものすごく嫌な気分になる
- ロックやポップスなどのテンポの速い音楽にイライラする
- 日本のテレビ番組で、出演者がゲラゲラ笑う声、観客の笑い声や後から効果で加えた笑い声にイライラす
- 日本人が会話中に、「ほーーー」「へーーー」「はーーー」などと言う相槌で、(僕にとっては)意味のない雑音や、男性がよく発する「スィーーー」と息を吸いこむような音に、イライラする。
ドクターによれば、副腎疲労がひどくなればなるほど、ノイズや騒音による影響を受け、どんどん音に対する抵抗力が弱っていくそうです。
実際に、副腎疲労患者が訴えた騒音によって生じた体への影響や症状を説明してくれました。
- 不快な音による疲労感
- 精神的不安定や過剰反応
- 不安感
- 不眠症
- 動悸が激しくなる
- あくびの増加
- 低血糖
- 緊張する
では、身の回りにある騒音ストレスから、自分を守るためにどうすれば良いのでしょうか?
ドクターは「サイレンス・セラピー:沈黙療法」という方法を紹介してくれました。
これは、健康界の新しいトレンドだそうです。
「沈黙療法」には、ちゃんと科学的証拠があり、その効果についても話してくれました。
2分間沈黙するだけで、体と脳の両方の緊張を解き放ち、ストレスから解放されリラックスできます。
一日に数分間、沈黙し瞑想をすることで、睡眠を改善することができます。呼吸を意識しながら瞑想すると、頭の中で考えが暴走して緊張するのを防ぎます。
声を出さず、音も立てないようにすると、嗅覚、視覚、思考、および感情の感覚が高まります。
沈黙は脳のある一部を刺激し、それが記憶力の改善にもつながります。
沈黙し、心をクリアにすることによって心が開き、問題を解決する方法が浮かんできます。
人間も充電が必要です。
沈黙は、日々のストレッサ―から自分を引き抜き、心を休ませ、充電することができます。
沈黙することで、恐怖感や不安感を減らし、瞑想しながら集中力や注意力を高めるのにも役立ちます。
脳のおしゃべりをオフにすると、本当の創造性が浮かび上がってきます。
そして、しゃべらずに静かに自分と交信することで、自分自身をよく理解し、より自信が持てるようになります。
「静寂」に身を置いてみよう。