僕の副腎疲労のおおもとの原因はこれだ

4日前のブログで、副腎疲労を起こす原因について書きましたが、そこで「たった一回の強烈な身体的打撃がきっかけとなる」という話をしました。

僕にはその身体的打撃と言えることがあります。どう考えても、あの瞬間から僕の体はガタガタと壊れ始めたことは間違いありません。

その上に、日々のストレスが続き、様々な変調が起きていたのに、それでもなお体を酷使していたために、気づいた時には重症の副腎疲労になってしまっていました。

きょうはその強烈な身体的打撃について書きます。

damage

もう10年程前のことになります。以前のブログにも書いたことですが、歯の矯正をしていて、取り外しのできるマウスピースをつけ、ハワイの歯科に1か月半に1回くらいの頻度で飛び、トンボ帰りするという繰り返しを1年間続けました。

1年経って、順調に歯並びはきれいになり、最後の診療を終えました。矯正用のマウスピースからリテイナーという維持するためのマウスピースに入れ変えて、ホテルに向かって歩き始めた途端に、体に変調が起きました。

今まで何とも思わなかった車の騒音、普通の街の音がものすごく耳障りでうるさく、脳にガンガン響くようで気持ちが悪くなり、思わず耳をふさいでしまうほどの不快感が襲いました。

ホテルの部屋に戻って、窓から外を眺めた時に、視界がおかしいことにも気づきました。左右の端が見えなくなってしまい、視界がすごく狭くなってしまった感じです。

横にあるものを見ようと顔をそちらに向けると、すぐに視界に入って来ず、ほんの少し遅れて視界に入ってくるような違和感がありました。

running

日本に戻り、いつものようにジムのランニングマシーンで走っている時でした。

毎日ジムに行って、いつも同じメニューをこなしていたのですが、その日もまったくいつもと同じように、ランニングマシンに乗って、早すぎず遅すぎずちょうど良いペースで走っていました。

突然、目の前がグラグラと回ってひどいめまいがし、同時に足がものすごく重くなって一歩も前に踏み出せなくなり、すぐにマシンから降りて床にへたり込んでしまいました。

のどがカラカラに渇いて吐き気がし始め、そしてうまく呼吸できなくなっていました。一体何が起こっているのか、と思いました。

知り合いが僕に駆け寄ってきて、大丈夫かと聞いてくれましたが、僕は「多分・・・大丈夫」と答えて、そのままジムを後にしました。

あの瞬間から、僕はずーっと変なのです。それ以前の自分とは、違う自分になってしまったのです。9年半、僕はあの瞬間に起きた変な症状をずっと抱えています。9年半のうちの後半の4年半は、副腎疲労の症状が重なって、もうわけがわからなくなってしまいました。

つまり僕はもう10年近く、正常ではない状態が続いているということになります。

その時、僕が感じたのは、頭が金具の輪っかにはめられて、締め付けられたようでした。頭が歪んでしまったか、捻じ曲げられてしまったようでした。

そして走ることができなくなってしまったのです。

視界も狭まってしまい、周辺が見えなくなってしまいました。最近になって、だんだん視界の広さが戻ってきていますが、クラクラする感じは今もあります。

その上に、副腎疲労特有のブレインフォグというボーっとした状態が重なってしまい、一つのことに集中していることができなくなりました。仕事の能率も非常に悪くなり、判断、決断を下すのが難しく感じます。

head

振り返ってみて、僕の体に決定的なダメージを与えたブレークポイントはこれだと言えます。

ドクターは毎回のカウンセリングで「ブレインフォグはまだありますか?」と聞いてきます。僕の答えは、「はい、あります」でも「いいえかな?」となってしまうのですが、その理由は、僕の頭がモヤーッとしてしまったのは、10年近く前の歯の矯正からと言えるし、副腎疲労とともになったとも言えるし、はっきりとわからないからです。

どちらにしても、頭はもモヤーッとしているので、答えは「YES」ですね。最近はだんだん良くなって来てはいますが、頭のシャープさがまだ戻ってきません。

歯の矯正直後から始まった体の不調と副腎疲労の関係については、誰も正解は見つけられないと思うのですが、僕とドリーはこう考えています。副腎疲労を学べば学ぶほど、その思いが強くなります。

つまりこうです。10年前、僕はまだ体の不調は感じていませんでした。ですが、仕事の忙しさとビジネスが成長軌道に乗り出した時で忙しさは半端なかったですし、ビジネスの成長に伴う痛みを日々感じていて、それは従業員や外国人講師達の管理の難しさや、日本のビジネス習慣と僕たちのビジネス感覚の違いによるストレスなど、ものすごいストレスと闘っていた時期でした。

副腎はすでに強いストレスと一生懸命闘っていました。そんな忙しいさなかに、僕は歯の矯正のため、毎月ハワイに行って、トンボ返りする生活を1年間続け、毎月歯は新しいマウスピースによって動かされていました。これが、ストレスの上にさらにストレスを浴びせることになってしまい、体が悲鳴を上げたのに、それでも僕は止まらずに突っ走ってしまったのです。

不調が出て、いくつもの病院を訪ねましたが、どの医者も何をどうすれば良いのか、手がかりがつかめませんでした。 どんな検査を受けても、結果は正常だったからです。

とにかく、ドクターは今、僕が着実に回復への道を歩んでいることを喜んでくれています。「この調子でいけば、体は強さを取り戻すでしょう。副腎が強く機能し始めれば、他の部分の不調も良くなっていきます」と言ってくれました。

いつかまた走れるようになるのを楽しみにしています。