副腎疲労の最大の原因は、皆さんもご存じの通り、ストレスです。
人が生きていく中には、いろんな種類のストレスがあります。
仕事
人間関係
家族の問題(毒親など)
政治(特に欧米社会で)
将来の不安
金銭問題
学問・教育・学歴
社会問題 などなど
どんな種類のストレスであれ、まずは自分でそのストレスをきちんと認識し、次にそのストレスを取り除く、あるいはできるだけ軽減するにはどうすれば良いかを真剣に考える必要があります。
ブログの読者やツイッターのフォロワーの皆さんから頂くメッセージやコメントの中に、どんなストレスを抱えているかが書かれていることがよくあります。
仕事や人間関係が原因のストレスが多いですが、中でも注目すべきは、家族に対するストレス、それも実の親に対してストレスを感じている方がとても多いことです。
「タイガーマザー」という言葉をご存じですか?母親が子供の人生を完全にコントロールし、学校の成績や、ピアノやバイオリンなどの習い事やレッスン、職業、衣服、お金の管理まで、何もかも母親の願望通りになるように、いつも子供にプレッシャーをかけ、思い通りにならなければ厳しくしかりつけたりお仕置きをしたり、けなしたりする母親のことを英語で「タイガーマザー」と呼びます。
幼い頃から、極端な場合は子供が成人して社会人になっても、結婚して孫ができても、それでもまだ子供を自分のコンロトール下に置いてしまうのです。
このようなストレスやプレッシャーを長年受け続けた人にとって、ストレスから解放されることは非常に難しいです。
そんな人が長年蓄積されたストレスが原因で副腎疲労になり、大人になって様々な不調に苦しむようなことになっても不思議ではありません。
こんな話も最近よく聞きます。家族なのに、政治的な考え方が異なることを理由に、会話しなくなるというケースです。
親と子供の政治的な意見がまったく合わず、話をしているうちに口論になったり、けんか腰になってしまったりして、大きなストレスになってしまうのです。いつも言い争いになってしまうので、もう話もしたくなくなって、家族内で会話がなくなってしまうのです。これは今のアメリカでよく聞く話です。
副腎疲労という病気を全く理解しない、理解できない、理解しようとしない親や配偶者がいることも、とても辛い事です。
配偶者がいつも元気なく、家事もできない、朝も起きてこないことにイライラしている。治療をしているのに一向に改善しない、一体いつまでこんな生活が続くのかとイライラしている。病院やサプリメントに高いお金を払っているのに、全然良くなっていないとイライラしている。怠けてだらしないだけなんじゃないか、メンタルが弱いんじゃないかと批判する。
なぜこんな病気になったのか、なぜ朝起きれないのか、なぜ仕事ができないのか、なぜこんなにお金と時間がかかるのか、副腎疲労とは何なのか、そういうことを知ろうとせずに、ただただイライラして、理解しようとしない。そんな家族は、当人をますます追い詰めてしまいます。
僕にとって大きなストレスは、理不尽なことや人、不当なことや人と衝突することです。ビジネス上の慣例であったとしても、クライアントであったとしても、上司や立場が上の人であったとしても、これは正当だとは思えないことに対処しなければならない時、一番のストレスを感じます。皆さんの周りにいませんか?こんな人。
人の気持ちがまったくわからない人
共感できない人
他人を操作しようとする人
人をだます、平気で手の平を返す人
無神経な人
いつも敵対的な態度の人
無責任な人
自分の主張にきちんとした裏付けがないにもかかわらず無理強いしたり、他の意見をまったく尊重しない。そして反論されるといきなりキレる。自分に問題があるとはまったく思っていないので、正そうともしない。
社会にはこんな人が結構あちこちにいます。仕事上でこのようなタイプの人を相手にしなければならないことが僕自身もしばしばありました。
理不尽なことに本当に腹を立て、許せない事があっても、それをいつも飲みこんでいました。倍返しすることなどできませんでした。
副腎疲労の治療を始めてから、このような仕事上のやっかいなことにはほとんどタッチしなくなりました。そのおかげで本当にストレスを感じることなく、治療だけに専念する毎日です。
でも、体が回復してくるにつれ、またバリバリと仕事をすることを少しずつ現実のものとして考えるようになり、同時に少し楽しみにするようにもなって来ました。
休息中に、ストレスとどう向き合うかというスキルを身に着けたと思いますし、強いストレスを感じた時にどうすれば良いか、どのサプリメントを飲めば良いか、知識も身に着けました。同じ轍は踏みません。
この病気はストレスが原因です。だから病気の元であるストレスを取り除くことが初めの一歩なのです。
皆さんも、まず自分にとってなにがストレスかしっかり分析し、それをどうすれば取り除けるか、あるいは軽減できるかを考えてみましょう。
また分かり合える人に話すことで、とても楽になるものです。そんな仲間を作ることができるコミュニティで、一緒にストレスを乗り越えましょう。
先週から始めた副腎疲労のオンラインコミュニティには、早速、3人の方がご参加下さいました。コミュニティ内で交わされる会話では、僕も含め共通する症状や、食事療法、サプリメントなど、早速様々なテーマでやり取りをしています。メンバーの方がお互いに相談したり、助言し合ったりできることが、僕には本当に嬉しい事です。
こんな場が5年前にあれば、僕自身も心強かったのにと思います。あの頃、自分の体は一体どうなっているのかまったくわからず、完全に迷子になってどうすれば良いのかもわからず、ただただ不安とパニックと恐怖の中にいました。
まだ始まったばかりのコミュニティですが、ゆっくりじっくり取り組んでいきたいと思っています。ご興味のある方は、一度こちらから覗いてみて下さい。