ドリーが副腎疲労?!

先月中旬、僕たちは引越しをしました。新型コロナウイルスで緊急事態宣言まっただ中のことでした。

新居を決めたのは去年11月だったのですが、引渡しが先月だったのです。

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引越しは大変です。でも、僕自身は何一つ大変なことはなかったし、ストレスもまったく感じませんでした。それもこれも、ドリーがあらゆる作業をほぼ1人でやってくれたからです。

引越しを決めてから時間もあったので、荷作りもゆっくりできると思い、僕にできることはそれほど多くはありませんでしたが、自分の衣類や仕事関係の書類などをまとめていきました。

そんな感じでゆとりを持ってはじめた準備も、引越し当日まで残すところ1か月位になると焦り始めます。思った以上に処分しなければならないものが多く、衣類、家具、家電などに分けて、リサイクルショップに持ち込んだり、古着の買取り業者に送ったり、引き取り業者に来てもらったり、最後に残ってしまったものを粗大ゴミに出したりと、とにかく面倒な作業が次から次へとやってきます。その頃には新型コロナの影響で、業者が休業してしまったり、ごみの持ち込みができなくなってしまったり、また色々な業者の方が見積などにやってくることにも躊躇する気持ちもあり、予定していた事がうまく進まなかったりと影響が出はじめました。

残す所1週間余りとなった頃、一生懸命作業をしているのに、こまごまとした物や、捨てる物などがまだまだ残っていて、思ったほどはかどっていないと、ドリーから笑顔が消えていきました。

そしてついに起こってしまったのです。引越しまで数日にせまった頃、彼女はほとんど眠れなくなり、朝起きてもなかなか動き始めることができず、ソファーに転がっていました。僕が話し掛けても元気に返すこともなく、ぼんやりとコーヒーを飲んで、朝食を終えて頭が覚めるまではかまって欲しくないような空気が充満していました。

あまり作業の能率が上がらないようで、その事に自分でイライラしている様子で、食欲もなくなり、午後にちょっと休憩!と言ってベッドに横になる日が続きました。そのくせ、夜になると元気が出て来て、僕が眠った後、黙々と作業をして3時~4時頃まで片づけをしているのです。そしてまた朝起きられずにボヤ―ッと昼過ぎまで過ごす、という繰り返しになっていました。

副腎疲労です。彼女の症状は間違いなく僕が経験し、このブログでも書いてきた症候群です。

 

実は、僕はこれまでにもドリーに副腎疲労だよと言った事が何度かあります。もちろん僕のようにステージ3の重症ではありませんが、ステージ2程度で、悪化してほしくないからちゃんと治さないと、と言った事が何回かあります。考えてみたら、僕とドリーはずっと一緒にビジネスをやってきましたし、同じストレスの中で何年も頑張ってきたのだから、僕だけが副腎疲労になって、彼女がなんともないわけがないのです。

もちろん、人によってストレス対応能力は違いますが、それでも横で見ていて明らかに彼女も疲弊しているのがわかっていました。でも僕は自分の体を持て余すような状態で、今まで彼女のためになにかしてあげられる余裕がなかったのも事実です。

僕が何度か「ドリーも副腎疲労だよ」と言っても、いつも否定して「またー仲間に引きずり込もうとしてー」と笑いながらまったく取り合わず、認めようともしませんでした。

でも、今回の引越しの一件で、彼女が神妙な顔でポロッと口にしたのが「もう限界。引越しまで体が持たないかもしれない」と。ドリーも僕の副腎疲労にずっと付き合ってきて、一緒にこの病気についてリサーチし、どんな症状が現れるのかはよくわかっているのです。そしてとうとう認めました。これは副腎疲労だと。

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ドリーはこれまでほとんど弱音を吐いたことがありませんでしたが、今回は違っていました。

僕から見て、顕著な副腎疲労の症状が5つありました。

1. 駅やショッピングセンターで、階段を一気に登れなくなりました。脚が上がらなくなって途中で立ち止まって休憩を取るようになっていました。

2. ちょっとしたことでものすごくびっくりすることが多く、またその驚き方もすごくてしばらく心臓がバクバクしてしまう状態でした。

3. 食事と食事の間に血糖値が下がり、フラフラしたり、しびれるような感じがあると言い始めました。これはまさしく副腎疲労の兆候です。

4. 午前中はまったく活動できず、午後の早い時間もあまり気分が上がらず、口数もすくなくなりイライラしているような感じ。いつも非常に明るく積極的な人なのにこんな状態は今まであまり見たことがありません。

5. 夕食後から元気になり、僕がベッドに入る頃からエネルギーがピークに達し、そこから夜中の3時ごろまで異常に能率が上がります。これは副腎疲労の典型的なパターンです。

ドリーが自分で副腎疲労になり始めていると自覚し、僕も彼女がこれ以上悪化する前に改善すべく、いくつかサプリメントを注文しました。僕が飲んでいるものの中から、今の彼女が必要とするものを3~4種類ほど選んで注文しました。今もそのサプリメントを毎日ちゃんと飲んでいます。最低3カ月は飲み続けるように言いました。

また、彼女の朝食にタンパク質を加えることと、昼食と夕食の間にナッツを食べるように言いました。朝はあまり食べれないからと、彼女は何年もコーヒーとパンとスムージーだけ、という朝食なのですが、栄養素が足りません。次の日から卵を加えるようになりました。血糖値が下がって、フラフラすることはなくなったようです。

皆さんにも強く言っておきたいことは、副腎疲労になりかけの頃、初期のうちにしっかりと休んで、原因ストレスを取り除いて、栄養をしっかり取って副腎を癒してあげれば、回復は早いです。初期の頃に現れる症状を決して見逃さないで下さい。

ドリーも副腎疲労の仲間入りです。その後の体調の変化など、彼女にもブログを時々書いてもらおうかな・・・と思っています。

僕ら、副腎疲労カップル!(笑)