(副腎疲労は)ダメ、絶対、糖質制限

副腎疲労になると、お腹が出てデブになります。

いつもと同じように生活して、運動もして、食べるものも変わっていないのに、代謝系がうまく働かなくなって、ポッコリおなかになってしまいます。

副腎疲労になっていることなど、その時点ではわからないので、中年太りになってしまっていると思い、おじさんのための糖質制限ダイエットに飛びついたのは僕自身です。

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しかし、結論から言います。絶対やめて!

後々、大変なことになってしまいます。

ケトジェニックダイエット(日本では糖質制限と呼んだほうが馴染みがあります)を、副腎疲労だと判明する前に3年ほどやっていました。

それも相当シビアに糖質をカットしていました。

「ケトン食」は1日にとる糖質量を60g~40g以下に抑えて、そのかわり、たんぱく質と脂質を多く摂ります。

1食あたり糖質量が20gとすると、コンビニのおにぎり1個(糖質量36g)食べただけでオーバーします。

だから毎食、主食はなしで、ご飯を食べるとしてもお茶碗に軽く半分まで。糖質の多いイモ類・根菜類・豆類もできる限り控えました。

それだけでは、間違いなくエネルギー不足になるので、たんぱく質と脂質は沢山食べなければなりません。

このダイエットは、はじめてから1週間ほどで効果を実感できるため、嬉しくなってどんどんやってしまいます。

お腹が引っ込んで、パンツのサイズも細くなり、スーツもシェイプした格好良いものが着られるようになりました。

20代の頃の体形になったと大喜びで、周りの人にも勧めまくっていたのです。

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しかし、体形が良くなるのに反して、体調がだんだんおかしくなっていきました。

血糖値が大暴れ、めまいや動機、パニック症も頻繁に起こすようになっていきました。

ジムでウエイトがまったくあげられなくなり、ランニングマシン上でいきなりグルグルと天井が回りはじめ、その場で崩れ落ちてしまいました。

脚が思うように動かなくなり、筋力が落ちてしまい、普通に歩くことも不安になりました。

そしてとうとう仕事中に倒れ込んでしまったのです。

副腎疲労になってしまった事がわかってから、その原因、副腎以外におよぶ不調、治療方法、食事、精神的な癒しなど、ありとあらゆることを学びました。

副腎疲労を引き起こす原因の一位は、慢性的に受けるストレスです。

仕事のプレッシャーや人間関係などから受ける精神的なストレスだけではなく、肉体的なストレスもです。

ドクターに言われたことは、「ケトン食を続けることは、継続的に身体的なストレスを与えていることになる」という事でした。

そんなこと、考えもしませんでした。

精神面で相当なストレスを受けている上に、自分で無茶な糖質制限をして、自分の体に大きなストレスを与え続けていたのです。

ドクターはある研究結果を教えてくれました。

ケトン食を実践していると、コルチゾールの分泌量が大幅な増加を示す、ということです。

コルチゾールが大量に出続けることが副腎疲労を招く原因です。

このブログでも何度か同じ事を書きましたが、何度でも言わせてください。

副腎疲労の人、糖質制限ダイエットはしてはいけません。

僕のように、知らずに自分で体調を悪化させるようなことをしてはいけません。

副腎疲労が回復し、体の機能が正常になれば、またできるようになります。

それまでは糖質制限は禁止!