おかしなタイトルですみません。
先月下旬、再びブレイクスルーが起きました。
変な事を言っていると思われるのを覚悟で言います。体内にホルモンが流れはじめたのを感じました。
そんなこと、感じるわけないだろ!と言われるのも覚悟して、もう一回言います。ほぼ4年ぶりに、ホルモンが出てきたのを感じたのです。
体調は前進を続けています。 以前は「一歩進んで二歩下がる」でしたが、今は「一歩進んで、2歩その場足踏み、そしてもう1歩進む」になりました。大きく改善したのは、以下のような点です。
睡眠
最初に気付いたのは、よく眠れるようになったことです。深い眠りです。
副腎疲労が重症になると、睡眠の質が非常に悪くなります。眠りが非常に浅く、一晩通して眠ることができません。
毎晩決まって午前2時から4時までの2時間目が覚め、すっかり覚めきってしまい、もう寝付けなかったのです。
それがなくなりました。7~8時間、通して眠れるようになりました。時々、トイレに一度起きることはありますが、またすぐに眠りに戻ることができます。
脚力
自分の脚だ、とまた感じられるようになりました。過去の記事にも何度か書きましたが、脚に力が入らない、弱くて崩れ落ちそうな感じ、乾いてカサカサになった古い木の小枝のように感じていたのです。
今は、ちゃんと脚だと思えます。歩く時も、足取りは軽く安定感があります。
脚に違和感が出はじめたのは、2015年9月のことでした。それ以降、どんどんおかしくなって、階段を上ること、走ることはもうできなくなって、歩くことすら不安定で、このままでは車椅子が必要になる、と本気で思っていました。なんとかそれは免れました。
自分の足でしっかりと歩けることが、こんなに嬉しいことだったんだと、改めて気づきました。
恒常性
ちょっと堅苦しい言い方ですが、恒常性が戻ってきています。健康体であれば、恒常性など気にするようなことではないのですが、一度、体がおかしくなると、普通に体の均衡を保つということがとても重要な事だとわかるのです。
僕の体は、それぞれのパーツや器官、システムがてんでバラバラで、全然連携し合っていない感じになっていました。まだ100%ではありませんが、普通の調和した状態に近づいています。
部品の集まりではなく、一つの統合したシステムとして体が働いてくれています。
動悸
これまでは、ヨガをしていると心臓の動悸を感じていました。ポーズをとって何秒間かじーっとしていると、心臓がドクドクとかなり激しく脈を打つ音にいつも気づきました。 今はほとんど気にならなくなりました。
筋力
うでたて伏せなら15~20回、かるーくできるようになりました。しかもアドレナリンを感じることもありません。次にやるべき事は、体のコアを強くするために、ほんの少しウエイトを掛けてトレーニングをすることです。
体のコンロトール
副腎機能が落ちていることで様々なホルモンが枯渇していると、体の動きが滑らかなでない感じがします。人から見てもそれは全くわかりません。
普通に動いているようにしか見えないのですが、本人にとっては、カクカク、ギシギシする感じで、油が切れていて動きが悪いのです。その感じもなくなって来ました。
体を自然に滑らかにコントロールできるようになってきました。
文字を書くこと
約3年間、ペンを持って文字を書くのに本当に苦労しました。スムーズに動かない、力も入らない、字を書きたくない、と言う感じになっていました。とうとうここまで来たか…と思いました。それが、かなり改善しました。
また以前のように、ペンを握ってすらすらと文字が書けるようになりました。
一方で、残念ながらまだ改善しない点もあります。
ブレインフォグ
今でもすっきりしないのは、頭です。ブレインフォグ(脳にかかった霧)がなかなか晴れません。もちろん、以前より良くなってきている感じはありますが、まだカラッと晴れないのです。
おそらく肝臓がまだ完全に解毒しきれていないのだと思います。次回のカウンセリングで聞いてみようと思いますが、このブレインフォグが僕を悩ませる大きな問題です。
この体の変調について、ちょっとお話ししたいと思います。
しばらくの間、体調の良い状態が続いていたのに、ある日、少し疲れを感じました。
普段と違う事は何もしていないのに、どうも疲れた感じがありました。
翌日、朝起きたときも同じ疲れを感じました。呼吸にもちょっと変な感じがあって、息がすぐ上がるような、酸素が足りないような気がしました。おまけに久しぶりに足の重さが気になりました。
それでもいつも通り、ヨガをして、自分の下着だけ洗濯をし、4カ月ぶりに歯医者で定期検査の予約が入っていたので、出かけることにしました。
歩きはじめて、理由もないのに、ちょっと不安な感じがし始め、体がふらつくような感じが始まりました。
そうなると、ますます不安が大きくなってきて、また体調が後戻りしてしまうのか、最近の体調の良さは何だったのか…と色々考え始めてしまいます。
新年度の4月から、少しずつ仕事を再開していこうと、月に1日程度、軽めのセミナーなどをスケジュールに入れているのですが、体調に不安を覚えると途端に、やっぱりまだ無理かもしれない、もう引き受けてしまったのにどうしよう…と、ものすごく心配になり、ちょっとパニック状態になっていました。
歯科医に着いて、椅子に横たわってもまだその不安感が抜けず、自分に深呼吸するように言い聞かせ、静かに深く何度も深呼吸をしました。
この同じ椅子に、体調が最悪だった時、何度も何度も座って歯の治療を受けていました。同じ歯科衛生士がこの日も歯を掃除してくれます。
副腎疲労の症状がかなり酷かったときも、この同じ椅子に座っていたことを考えたら、今の自分はずっと体調が良くなっているじゃないか、と思え、すると徐々に落ち着いてきました。
衛生士の女性が「きれいに磨けてますよー」と明るく言ってくれ、だんだん気持ちが良くなっていました。
30分程度でクリーニングを終える頃には、すっかり落ち着いて、むしろとても良い気分になっていました。
さっきまでの不安感と体のふらつき、気持ち悪さは何だったんだろう、と思っていました。
家に着いて、僕は朝からの体調の変化をドリーに話しました。すると彼女はなにかにピンと来たような顔をして「更年期に起きる症状みたい」と言いました。
ドリーは今まさに、年齢的に更年期のホルモン変調による様々な体調の変化を経験している時で、自分に起こる症状を話してくれました。
何とも言えない気持ち悪さが襲う感じ、フラフラする感じ、不安がのしかかってくる瞬間、そしてその変な気持ち悪さがフッと解消される感じもまさに僕が体験した感じにそっくりでした。
僕はぱっと目の前が明るくなった感じがしました。なぜなら、ドリーの話を聞いてドクターに言われていたことを思い出したからです。
「副腎が回復してくる時に現れる症状は、再び悪化しているように感じるかもしれないが、それはホルモンの調整をしているために起きる体の反応ですから」と言われていました。
そして、その2日後に起きたのが、この記事の最初に書いたことです。“ホルモンが流れ始めた”のでした。