あのセレブも!副腎疲労になる人とは?

ハリウッドの有名女優である、グウィネス・パルトローが副腎疲労に苦しんでいると発表しました。2017年のことです。

寝ても寝ても疲れがとれない、エネルギーが完全に枯渇してしまい、目の下にはいつも黒いクマ、そして頭がぼんやりして物忘れに悩まされていた、とインタビューの中で話していました。

tired woman

どこかで聞いた話ばかりですよね。

日本では、著名人が「私は副腎疲労です。しばらく治療に専念するため仕事を休みます」などと発表した話は聞いたことがありません。

しかし、ブログやSNSで副腎疲労に悩んでいる人、治療して回復できた人の話などが、決して多いとは言えませんが結構ありますよね。僕自身もその一人です。

これだけストレスの多い現代社会で、しかもプレッシャーやストレスの多い芸能人や政治家などに副腎疲労の人がいないわけがないと思っているんです。

僕のドクターは、同業者である医師や看護師など、医療従事者に副腎疲労が非常に多いという話をしてくれました。

もちろん、どんな立場の人にも副腎疲労になってしまう可能性はあります。ドクターの患者にもありとあらゆる職種の人がいるそうです。起業家、弁護士、会社経営者、政治家、警察、オリンピック出場選手、プロのスポーツ選手、主婦、工場労働者、シングルマザーなど。若い学生もいます。

多忙のため、あるいは仕事の時間が不規則なため十分に休息が取れない人、いつも強いプレッシャーを感じている人、次から次へと困難が降りかかっている人、完璧主義者、まったく助けがなく自分一人で頑張らなければと思っている人、大けがや大病など身体的に大きなダメージを受けた人、常に精神的な痛手を受け続けている人…、そんな人はレベルの差はあれ、副腎疲労になっている可能性が大きいのです。

医師をはじめとする医療従事者は、上に書いた状況に多く当てはまり、他の職業の人より副腎疲労になってしまう確率が極めて高いのだそうです。

ドクターの勤務時間はものすごく長く、しかも常に命にかかわるような状態にある患者のケアにあたり、ストレスの高い状況の中で、自分の体を顧みずに昼夜を問わず診療に当たらなければなりません。

doctors

「まだできる、やらなきゃ」と思って頑張ってしまう人ほど、副腎疲労になってしまい、その結果、もう頑張れなくなってしまうのです。

もともと頑張り屋の人が、頑張りすぎたために、もう頑張るどころか普通に仕事をすることすらできなくなってしまうという、とても悔しい結果になってしまうのです。

副腎疲労になってしまった結果、払う代償や損失は計り知れないほどです。一日のうち、生産的な事に使っている時間はゼロと言っても良いくらいです。創造的で実のある前向きな思考もできなくなり、何もかもが後ろ向きです。楽しい事、自分や家族の幸せ、生活の質、健康で長生きするなど、そういうワクワクすることがまったく考えられなくなってしまうのです。

趣味や友人も失ってしまい、欲求不満、孤立感も味わいます。

仕事もできなくなり、誰もが毎日前進している中で自分だけが取り残され、タイムカプセルの中で停まってしまったような感覚です。

当然、収入面でも大きな損失です。

ドリーと僕は会社を一緒に経営するビジネスパートナーでもあり、これまで何をするにもチームとして働いてきました。でも突然、僕だけチームからドロップアウトしてしまったのです。

彼女はそれ以来、自分一人で会社の運営に関する事すべてをしなければなりませんでした。

この病気のせいで、僕たちの生活は大幅に乱されてしまいました。

まだまだいくらでも挙げることはできますが、とにかく失うものが大きすぎるのです。

頑張った人が報われないどころか、その頑張りが完全に裏切られる形で仇となって返ってくるのです。

だから、声を大にして言いたいんです。

副腎疲労になるまでがんばっちゃダメだってこと。

burnout
誰もが知っておくべき重要な事は、ストレスを処理する能力は人によって異なるということ。

同じストレスでも、ある人は簡単に対処して先に進めるのに、ある人にとってはとてつもない困難で、心が折れてしまうこともあるわけです。

あるいは、同じ人が同じストレスに見舞われた場合、以前は対処できたのに、今回はできない、という事もあります。

一人一人、そして状況、タイミングによってストレスを処理できるかどうかは、まったく違ってくるのです。

長い期間にわたって自分をプッシュし続けて頑張っている人、辛いことを我慢して頑張っている人がいたら、自分に聞いてみて下さい。

ここまでやる必要があるのか、自分をいじめすぎていないか。

一線を越えてしまう前に、自分の体に聞いてみて下さい。