ドクターAの治療を受け始めた直後、まず副腎疲労で体にどのようなことが起きているのかを説明し、どんな治療をするか、サプリメントの種類や取り方について話してくれました。
回復のための食事についても話があり、そこでグルテンフリーダイエットについてさらりと触れたのですが、いつも説明がとても詳細なドクターなのに、これについてはあまり詳しくは話してくれませんでした。僕もあまり重く受け止めていませんでした。
しかし、その後間もなくして、僕は酷い下痢を起こし、そこでドクターは改めてグルテンを限りなく減らすか、できれば完全に排除するようにと言ったのです。
僕はグルテンアレルギーもないし、今までグルテンをとっても何も問題は起きていないのに、なぜグルテンを排除する必要があるのかと尋ねました。
「食事にグルテンが入っていると、消化分解が難しく、副腎疲労で体が弱っている場合は消化器系もすでに機能低下しているので、ますます消化が難しくなって、体に負担をかけてしまう。グルテンは英語の『glue(グルー:接着剤)』から来ていて、まさに『のり』みたいなものだ」とドクターは言いました。
人間にはこの『のり』を完全に消化する酵素が無いので、未消化のたんぱく質が残ってしまい、それが有害なものとしてストレス要因になり、副腎にも大きな負担を与えます。だから副腎疲労には、グルテンをまったく取らないのが最適だと言いました。
僕の国では、お腹を壊したら、パンかクラッカーを食べる、というのが通説です。ですが、ドクターからグルテン完全排除と言われたので、どちらも食べることができません。ドリーに、下痢の時は何を食べれば良いのか聞くと、日本ではおかゆとかうどんとか、消化に優しいものを食べるけど、うどんはグルテンだからダメ、結局、選択肢は一つしかなく、おかゆやリゾット風の病人食のようなものを食べ続けました。
5週間かかって下痢がようやく治まり、僕は食べ物についてより深く考え始めました。 正直なところ、あの頃は副腎疲労は1年程度で回復し、また元の元気な自分に戻って、ビールも飲み、ピザも食べ、とんかつやフライドチキンもすぐ食べられるようになる、と思っていたのですが、そうはいきませんでした。
全然良くならない、悪化していると思う事も何度もありました。僕は、何を食べるか、食べないか、を真剣に考えなければダメだと思いました。そして、糖質制限をやった時のように、かなり頑固にグルテンを排除することを決心しました。
副腎疲労人は、炭水化物は取る必要がありますが、血糖値を乱高下させる炊き立てご飯はダメ、パンやパスタ類のグルテンもダメ、というかなり限られた条件で炭水化物を食べるとなると、玄米、雑穀、冷めた白米(レジスタントスターチ)など。
白米かパン以外の選択肢がないレストランで外食する時には、家で炊いた玄米と雑穀を小さなおにぎりにして2個持って行くようにしました。堂々と食べるわけにはいかないので、タイミングを見計らってパクッと食べます。
さらに、ネットでグルテンフリーの玄米パンを探し、朝食時に食べることにしました。アメリカでは、普通のスーパーマーケットで実に色々なグルテンフリーのパンを売っています。玄米、キヌア、タピオカなどを原材料にしたグルテンフリーのパンです。
日本ではまだ多くはありませんが、ネットで見つけた2つのメーカーの玄米パンが気に入り、定期購入していました。真空パックされていて、3週間ほど保存もできます。小麦のパンに比べるとどうしてもボソボソして、フワフワ~、おいし~という感じではありませんが、体のためだと思えば、十分満足できました。ドリーは、アメリカのスーパーで買えるグルテンフリーのパンよりずっと美味しい、と言って、ハワイに旅行する時にはスーツケースにつめて持って行っていた位です。一口タイプのものもあり、出張の時に持って行くようにしていました。
副腎疲労からの回復を早めるためには、良い栄養を確実に吸収することが重要です。そして、副腎だけでなく、すべての臓器を休め、体全体を癒すことが必要です。それを可能にするのは、小麦グルテンを完全カットすること。やってみよう!
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