リーキーガットに薬なし!自力で治せ

医学の父、ヒポクラテスは「すべての病気は腸から始まる」と言いました。副腎疲労になった人のほぼ全員が、腸内環境が悪く、炎症でリーキーガットになっている人も非常に多いと言われています。

リーキーガットとは、腸の結合部分が緩くなり、その隙間から食物の粒子や未消化の食べ物、毒素が通過してしまい、血液の中に入ってしまうことです。

これが起こると、免疫システムは外部から侵入者が入って来たと認識し、免疫系を活性化させ、それが原因で全身の炎症を引き起こす可能性があります。

リーキーガットを引き起こす原因はいくつかあると言います。 最も可能性の高い原因はカンジダです。その他には、食事、慢性的なストレス、薬、寄生虫、毒素、そして悪いバクテリアの蓄積、これらの全てが炎症を引き起こし、腸の結合を緩めてしまいます。

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食事

精製された小麦粉、加工食品、砂糖、香味料、または添加物を大量に食べると、体には多くの化学物質が入ってしまいます。こうした科学物質は体にとっては毒素であり、炎症を起こして、最終的にはリーキーガットになってしまいます。

慢性的なストレス

慢性的なストレスを抱えていると、免疫システムに影響を与えます。 そこから毒素が作り出され、炎症は増加し、リーキーガットにつながります。

服用している薬にアスピリンまたはアセトアミノフェンが含まれている場合、それらが腸の内壁を刺激する可能性があると言われています。

遺伝

遺伝的体質で、リーキーガットになる場合もあると言われています。

毒素

何年もの間、アルコールを大量に飲んでいると、リーキーガットを引き起こすことがあるとドクターに言われました。また、果物や野菜に残っている農薬も、リーキーガットの原因になります。

腸内細菌のアンバランス

腸内の善玉菌と悪玉菌の不均衡を意味します。これは、抗生物質によって引き起こされることが多いので、ドクターは抗生物質の使い方について、よく話をしてくれます。

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ドクターによると、リーキーガットと副腎疲労は相互に関連しており、一方が他方に影響を及ぼし、またその逆も同様です。

副腎疲労がリーキーガットを引き起こし、リーキーガットは副腎疲労を悪化させるストレスを引き起こします。

人がストレスを感じると、すぐ消化器系に影響が出ます。消化機能が弱くなり、食べたものをきちんと消化できなくなります。 そして腸内の細菌バランスが崩れ、炎症を増やします。

炎症を軽減するために、普通なら副腎からコルチゾールを放出するのですが、副腎疲労の場合はコルチゾールが使い果たされていてもう出すことができません。すると、ストレスを増加させ、疲労が増し、炎症も良くなりません。

ドクターは、カンジダ、寄生虫、そして炎症を取り除かなければ腸の治癒はあり得ないと言います。しかし、副腎が回復すれば、すべてがバランスを取り戻すとも言います。

どっちが先なのか?と僕はいつも思うのですが、ドクターはどちらかと言えば、副腎を元気にすることを優先しているように感じます。

リーキーガットがあるかどうかをどうやって知ることができるのでしょうか。いくつかテストがあります。

・Zonulin(ゾヌリン)検査

・IgG食品不耐症テスト

・便テスト

・有機酸ビタミンおよびミネラル欠乏症テスト

・ラクツロースマンニトール試験 

僕はZonulinテストを受けました。結果はこちらです。 高レベルのゾヌリンは腸の透過性の増加(リーキーガット)と関連していますが、僕のレベルは低く、リーキーガットは認められませんでした。

Zonulin

リーキーガットは、どのようにして直すのか? あいにく、日本の消化器内科のお医者さんでは直してくれません。普段の食事で治していきましょう。

ドクターからも栄養士からも言われたことは「本物の」食べ物をできるだけ多く食べることです。

アブラナ科の野菜(ブロッコリー、カリフラワー、ケール、芽キャベツなど)、果物(フルーツジュースではありません)、オリーブオイルやココナッツオイルのような健康的な油、イワシやサーモンのような脂肪の多い魚、ナッツ、スパイス(インドカレーなど) 。ここに書いたもの、毎日のように僕は食べています。

食事に加えるもう一つの重要なものは発酵食品です。発酵のプロセスは栄養素をより良く保つことができ、消化にも良いのです。 発酵食品には、腸を助ける多くのプロバイオティクスの役割もあります。

ドリーは自分でつけたぬか漬けを毎日出してくれます。腸を癒すためにぬか床を仕込み、つけ始めて1年くらいたちます。僕は毎日欠かさずぬか漬けを食べ続けました。

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あまり好きではなかった納豆も食べ始め、プロバイオティクスを追加しました。次はザワークラウト、そして多分キムチと、徐々に増やしていく予定です。バクテリアが体に優しいものほど効果的です。

そして食物繊維をたくさん取ること。水溶性の食物繊維です。ごぼう、玉ねぎ、にんにく、こんにゃく、海藻、アボカドなど。ごぼうサラダやきんぴらは毎日、小鉢で出してくれるので食べていますし、ガーリックは殆どの調理に使っている、とドリーが言っていました。

そして最後に、カンジダをしっかり退治すること。カンジダについてはまた別の記事で書くつもりです。