どんなことに関しても、人間がついやってしまうことがあります。それは”あきらめる”ことです。
ダイエットでも、英語の勉強でも、運動でも、早起きでも、あんなに固く決心したのに、「今日だけ」と簡単に怠けてしまったり、「やっぱりこんなこと続けられない」とやめてしまったりします。
僕と同じ副腎疲労の境遇にいる人の経験談や、SNSなどの投稿を読むと、食べないと決めたものを食べてしまったり、注意しなければならないことについて気を抜いてしまったり、ということがとても多いです。
例えば「ちょっとだけアイスクリームを食べたら、血糖値スパイクでダウン」とか、「週に一度だけドーナツを食べても良いことにした。久しぶりのグルテンでどっと疲れた」とか。
それで「体調最悪」とか「起き上がれない」ということになるわけですが、僕が言いたいのは、チョコレートやドーナツなど砂糖やグルテン、さらには添加物たっぷりのものを食べたら、悪い影響を与えるとわかっているんじゃないの?!という事です。
僕には理解できません。副腎疲労という、体まるごと衰弱してしまい、仕事もできなくなってしまう病気から、一日でも早く回復したいと思うのであれば、回復させることだけに集中して、何を食べるか食べないか、何をするかしないか、最大限警戒して、注意して毎日を送る必要があります。
人の役に立つことも、建設的な活動もできない自分に、最低限できることは、これくらいなんだと僕は思ってやっています。1日でも回復を早めるために、自分が食べるべきでないものは食べない、という最低限のタスクです。
副腎疲労かも知れないな…というレベル、または、まだ軽い副腎疲労の段階であれば、少しだけ自分の体を「ごまかす」こともできますが、何年も副腎疲労に苦しんでいる人や重症レベルに達している人は、用心を怠ってはいけません。
僕は3年ほど前に副腎疲労と診断されてからずっと、自分の鼻を地下室に置いて、カギをかけてきました。良い匂いを嗅いで食べたくなる衝動を抑えるためです。
ベーカリーの前を通るとどうしても嗅いでしまう焼き立てパンの香り、ラーメン屋から漂うこってりスープの匂い、ワインの芳醇な香り、挽きたてコーヒーの香り、そんなものを嗅いで、食べたくてどうしようもない気持ちになるより、鼻をどこかに置いて蓋をしておくことを決めました。
ドリーが隣でどんなにフワフワのパンケーキを美味しそうに食べていても、僕は僕がやるべきことから外れることは絶対にしません。
それでもまだ完全には回復しておらず、3年も副腎疲労と付き合っているのです。
「今日だけ」「ほんのちょっとだけ」という気持ちで、自分が自分の体に対して「不正行為」を続けていると、それだけ健康な体は遠のいていくだけです。
僕はこれまで、
3年間、ヨガを続けています。
3年間、ウオーキングを続けています。
3年半、お酒を一滴も飲んでいません。
6年間、砂糖(を使った食べ物)を食べていません。
6年間、乳製品を食べていません。
3年間、グルテンフリーを続けています。
毎日、3食、3間食を続けています。
吸収の緩やかな炭水化物(多糖類等)しか食べません。
毎日、食事の前にまずナッツを食べます。
毎日、朝食に青魚を食べます。
ドクターに言われたサプリメントを毎日きちんと取ります。
グラウンディングを雨の日以外は続けています。
毎晩、9時半までにはベッドに入ります。
ドクターとのカウンセリングを一度も欠席したことはありません。
副腎疲労について学び続けています。
この病気から回復するには、全身全霊で取り組む必要があります。そしてついに、努力が報われ始めていると感じ始めています。
やっとです。
だから、このブログを読んでくれた人たちへのきょうのメッセージは「絶対にあきらめないで」そして「自分をごまかさないで」ということです。
しんどいですが、毎日一生懸命、元気になることだけに集中して、自分にできることを絶対にやり通す。
そうすればきっと報われます。
気を抜いてはダメなのです。
最後にこんな話を一つ。2016年の春に、初めてハワイのクリニックで副腎疲労という状態を知った時の事です。
初めての診察で、僕は待合室で問診票に記入していました。
その中に、決して忘れないだろうという質問が1つありました。
「あなたは健康になることに、どれくらい責任をもってコミットしますか?」
答えを1〜10の数字を丸で囲むようになっていました。当然、僕は10に〇をつけました。
そして、ドクターの診察が始まった時、僕は彼女に尋ねました、「この質問に、10をつけない人なんているんですか?」
すると彼女は答えました。
「10をつける人は多くありませんよ」
僕は信じられませんでした。
自分の体ですよ!
健康を取り戻すために、100%コミットしないなんて…。
皆さんは、10を選びますか?
この質問に10をつけて初めて、治療を始められるんだと思います。
あれから3年ほどたった今、もう一度同じ質問をされても、僕は迷わず10を選びます。
あきらめないで!