副腎疲労になってから、興味を持つようになったことがたくさんできましたが、その一つは様々な検査です。
僕が副腎疲労に関連して受けた検査の一つ、General Food Panel(IgA / IgG)は、遅延型の食物アレルギーと感受性を測定する血液検査です。
この検査を受けたのは生まれて初めてでした。僕は食べ物のアレルギーはなく、なんでも食べていました。でもこの検査で、自分でも知らなかった事実がわかったのです。
テストは以下の7つの異なるカテゴリーについて測定します。
1)穀物/豆類/ナッツ
2)野菜
3)乳製品
4)果物
5)肉類
6)魚/甲殻類/軟体動物
7)その他
白い線はIgAを表し、暗い線はIgGを表します。IgAとかIgGとは何のことで、何がわかるのでしょうか?
IgAおよびIgG抗体の検査は、食品に対する最も重要な反応を示しています。IgG抗体は、血液中で多くみられる抗体で、IgA抗体は粘膜に多く存在する抗体です。
これらの抗体は、食べ物を食べてすぐに体に反応が現れるアレルギーとは違い、症状が現れるまでに数時間、あるいは1週間も要することがあります。
体の中にじっと残って、ゆっくりと反応を起こす抗体です。忘れた頃に症状が、しかも様々な形で現れるため、自分でも何に反応を起こしているのか、あるいはそれが食物アレルギーのよるものかどうかさえ分からない事が多いのです。
つまり、食べた時には何も感じない、何も起きない可能性が高く、後になって、程度の低い炎症やアレルギー症状を引き起こすのです。
自分では、どの食べ物に遅延アレルギーがあるのか気づかないため、普通に食べてしまい、炎症が継続してどんどん蓄積してしまいます。
遅延アレルギー反応は、ゆっくりと肌や胃に現れ始め、頭痛、疲労、頭がぼんやり、関節の痛みなど、色々な部分の炎症症状を引き起こします。
食物不耐症を持つ人は、吐き気、便秘、下痢などの消化不良、または湿疹や乾癬などの症状を含む皮膚のかゆみや発疹を経験することがあります。
食物不耐症は、免疫系が引き起こす食物アレルギーとは違って、消化器系が引き起こす反応です。
簡単に言うと、ある特定の食物を分解するための酵素が不足していたり、食物中に含まれる化学物質を処分解処理できなかったりするために、食べ物を消化できないのです。
ドクターは、副腎疲労が重症になると、こうしたアレルギーや過敏性がますます強く現れるようになり、症状が悪化するのだと言います。
重症の体は、アレルギー源となる食物を食べた事によって与えられるストレスに対処することがもうできません。
乳製品、トウモロコシ、グルテンのような食べ物は体にかなりの苦痛を引き起こす可能性があります。体が弱くなりすぎていて、それらを分解することができないのです。
チャートを見ると、このテストで測定された食品とそれに対する過敏性がはっきりわかります。
0 =反応なし
I =非常に低い
II =低
III =中程度
IV =高
V =非常に高い
VI =非常に高い
僕がどの食物に対する過敏性が高いかがわかりました。
乳製品のカテゴリーを見ると、すべての品で食物過敏症があったのです。
特に、カゼイン、カッテージチーズ、ミルク、ホエー、ヨーグルトはすべて高い結果が出ています。ヤギのミルクだけは問題ないようです。いや、まったく知りませんでした。チーズは大好きだったのに・・・。ホエーはジムに通っていたころはプロテインで取っていました。ミルク、ヨーグルトそのものは好物というわけではなかったのですが、アイスクリームやフローズンヨーグルトなどは好きでした。
この結果が出てから、一切の乳製品をやめました。体が回復するまでは、絶対に口にしないと決めました。で、良くなったら、1回だけDairy Queenに行ってアイスクリームを食べてやる!
それから、鶏の卵白、卵黄、アヒルの卵、に対してアレルギーがありました。これらの3つはすべてExtremely Highゾーンにあります。卵もストップしました。
卵アレルギーを持っていたことを知って、ちょっと後悔しているのは、この検査をもっと早く受けていれば良かったということです。
2016年に、僕がはじめて副腎疲労だということがわかり、治療を受け始めたころ、ドクターは卵はとてもよいタンパク質で、副腎疲労の回復にも効果があるので、毎日食べるようにと言われました。特に生卵が良いと。それで僕は毎日、生卵を食べたのです。毎朝3〜4個、生で流し込んだんです。
ひょっとしたら、あの5週間のひどい下痢は、生卵が原因だったのでは?と思う事もあるのですが、その答えは誰にもわかりません。
原因が何であれ、僕が口にした何かに体が異常に反応して、毎日毎日下痢を何度も起こし、それが体調を大きく悪化させてしまったことは事実です。
残りの食物については、問題はありません。野菜、ほとんどの穀物/豆類/ナッツ、果物、魚、その他の肉は大丈夫です。
たとえ副腎疲労に悩んでいなくても、どんな食べ物の過敏性や遅延アレルギーを持っているのかを知ることはとても良いことだと思いました。
アレルギーがあると知らずに食べ続け、体にとってストレスの蓄積になっていたら大変です。
ドリーは、ここ1~2年、唇の周囲が赤くかぶれることが多くなりました。何を食べた時に起きるか、自分で記録を付けているのですが、はっきりとわからないと言っています。何だろう?と悩むより、僕はこの検査を受けてみたら、と勧めています。
最後に、これもドクターが言った事ですが、もし皆さんが、この記事に書いたようなアレルギー症状があるなら、まずはコーン、グルテン、小麦そして乳製品を食べるのを一度やめてみると良いということです。そして体がどう反応するかを見てみて下さい。
副腎疲労の回復には、体にストレスになるものを取り除く必要があります。遅延食物アレルギーは、反応がすぐ出ないため、自分では気づかないのです。知るためにはこの検査を受けるしかありません。