体の組成に左右される副腎疲労

以前、カウンセリングの時に、ドクターと栄養士さんが、僕の体の組成について話を始めました。何の事だかさっぱりわからず、「一体何の事ですか?」と聞いたのですが、個人個人の体の組成が、副腎疲労によってどのような影響を受け、また副腎疲労からどのように回復していくかを決定づけるのだというのです。

ホリスティック医学の面から、体の組成は体内の構造と病気に対処する能力を示すということです。

人はそれぞれ固有の体質、生物学的組成を持って生まれてきます。これは、通常の身体検査や健康診断、あるいは検査では現れない不可視のものです。

そのためあまり重要視されていないのですが、実は私達の生活において極めて重要な役割を果たしているのです。

食べたものをどう消化分解し、栄養を代謝し、物事を考え、活動し、眠るという一つ一つのプロセスに大きな影響を与えているのだそうです。

human body

例えば、ものすごいストレスの多い仕事に追われているのにきちんと対処でき元気に過ごしている人もいれば、少しのストレスでもダウンしてしまう人がいます。これも、個々の体の組成によるものなのです。

自分の体の組成は、これまでの健康に関する経験や病歴などから判断できるそうです。

アレルギー症状が出やすく、春には花粉症、夏の暑い時期には熱中症や脱水症状になりやすく、秋から冬には風をひいたり、インフルエンザに感染しやすいなど、しょっちゅう軽い病気にかかりやすく、また病気になるとなかなか良くならない人がいます。また複数の食物に対する不耐性も持っていて、特に小麦、乳製品、とうもろこしに対して過敏症がある場合が多いと言います。しょっちゅう医者にかかっているような感じになっている人。

逆に、もう何年も医者にかかっていないという人もいますよね。インフルエンザが流行っている時期、周りの人が感染してしまっても、自分はまったく平気。免疫が強く、ウイルスにも勝てる人です。

strong person

これまでの人生をさらりと振り返って、自分がしょっちゅう病気にかかってしまうタイプか、その逆のタイプか、まずはそこから判断できます。大多数の人はノーマルなタイプに分類されます。つまり、年に1、2度、風邪をひいたり、ストレスや疲れがたまって仕事を休まなければならないような状態になることはありますが、それ以外はほぼ健康に元気に毎日を過ごせるわけです。

体の組成は、副腎疲労症候群に関しては大きな決め手となるのだとドクターに言われました。強い人は強いストレスを受け続けても副腎疲労になりにくく、仮になってしまったとしても進行のスピードはゆっくりで、激しいクラッシュが起きることも少ないので、回復プロセスも早まります。

組成が弱い人は、通常の日常生活で強いストレスがあるわけではない環境であっても、副腎疲労になってしまったりするのだそうです。一旦副腎が弱ってくると、重症になるまで悪化してしまう可能性も高く、ちょっとしたことでクラッシュを繰り返し、なかなか回復できず何年も苦しむことになるのだそうです。

この話を聞いて、自分のこれまでの人生を振り返ってみても、間違いなく強いタイプだったと思うのです。このブログにも何度か書いたのですが、めったに病気になったことはありませんでした。風邪をひくのも数年に一度程度で、それも軽いもので仕事を休むほどの状態になったことは一度もありません。少々痛みかけたものを食べても問題ありませんでしたし、アレルギーなどまったく無縁だったのです。

そんな僕が日本に来て、ビジネスを始め、様々なストレスとプレッシャー、文化や習慣の違いに生きにくさを感じる中で、いきなりアレルギーになったり、呼吸が苦しくなったり、そこからガタガタと体が崩壊するかのようにあちこちがダメになり、副腎疲労症候群重症に至ってしまったのです。

皆さんも一度、これまでの自分の健康状態や病気になりやすいかどうか、インフルエンザに毎年かかっていないかどうか、アレルギー症状があるかなど、自分の体質や組成を考えてみて下さい。

もし、他の人より体調を崩しやすいタイプだなと思ったら、ストレスに対処する力も弱いかも知れません。そんな人はどうか無理をせず、ちょっと疲れたな、どうしてもストレスに感じることがあると感じたら、体を休めなるべく早く癒してください。疲れやストレスを蓄積させないよう気を付けてください。