こんなところにも副腎疲労の敵が

副腎疲労の重症になると、こんなこともあるよ、というのをお伝えするため、きょうはちょっと視点を変えて話をします。

夕飯の後、僕はドリーと一緒にソファに座って、アメリカのドラマシリーズや映画を見ることがよくあります。アクション系やサスペンスもの、ドキュメンタリーや医療ものもよく見ます。

ちなみに今はまっているのは『THE BLACKLIST』です。結構過激で、一話で一体何人いなくなるか、と言うくらい容赦なく撃ちまくり、生々しいシーンが多いです。

こういう生々しいシーンや、闘って血がドバドバ流れたり、足が吹き飛んだりするようなシーンは、見ることができませんでした。

caution sign

副腎疲労の状態がかなりひどく、体がギリギリの状態だった頃、映画やドラマを見ていて、残酷なシーンや爆発音や銃を撃つ音などが大きかったりすると、自分にパニック障害が起きそうな感じになって、心臓がバクバクと脈を打ち始めました。

たった今、スクリーンで映し出された状況から、自分が逃げ出そうとしているような変な感じになっていました。

自分と映画の中で起きていることは無関係なんだと、切り離すことができないような変な精神状態になっていました。

なぜこんなことが起きるのか、ドクターの説明によると、副腎疲労の重度、ステージ3以上になると、ストレス要因になる可能性のあるものならどんな刺激に対しても、体が非常に敏感になるからという事です。

ドラマの中の話であっても、体が異常に反応してしまい、アドレナリンとノルアドレナリンが洪水のように噴出して、血圧、心拍数、めまい、発汗、パニック発作、体位性頻脈症候群(POTS)などを起こしてしまいます。

どんな時に、この状況が起こるか、ドクターがいくつか例を上げてくれました。「えっ?こんなことで起きるの?」というような日常的なことばかりです。

例えば、炭水化物たっぷりの食事をしてお腹いっぱいになった時、言い争った時、アクション映画を見た時、すごく冷たい水を飲んだ時、日光浴を長時間した時、PCで長時間仕事をしたとき、消化しにくいものを食べた時、きついウォーキングを長時間した時。

war movie

僕の場合は、アクション映画や、戦争や撃ち合うようなシーンを見ると、体が反応してしまいました。

スクリーンから視線を外してわざと見ないようにしたり、音量を思いっきり下げたり、内容によっては完全にチャンネルを変えざるをえませんでした。

空気を切り替えるために、何か楽しい番組に変えたり、ネットを見たりして気持ちを落ち着かせようとしてみましたが、それでもダメな時は、音楽です。

マッサージサロンで流れているようなヒーリング系の音楽や、ハワイアンミュージックを聞いて、しばし瞑想しながら気持ちを切り替えました。

そんなことがあってから、ドリーはいつも映画やドラマを見始める前に、これは大丈夫か、と聞いてくるようになりました。

最近、僕のストレスレベルはかなり低くなって、体調も回復してきているので、ちょっと激しい映画やドラマも見ることができるようになりましたが、それでもあまりにも人が残酷なシーンや、凄惨なシーンは注意が必要です。

それから、寝るギリギリまで見るのはダメで、ベッドに入る1時間~1時間半前には見るのをやめ、気分を切り替えて、リラックスできるようにします。

ドクターは、寝る2~3時間前には、テレビもPCからも離れて、何も見ないようにしたほうが良いと言いますが、夜9時に寝る僕にとっては、それはちょっと難しいです。