トランスミッション脱落!

自分の身体システムがクラッシュしてしまった時のサインの一つは、まるで体からトランスミッションが落っこちたように感じる時です。約7年前に僕に起きたことです。

ドクターにこの話をした時、彼の元を訪れる非常に多くの人が似たような表現で体の不調について説明をすると言っていました。

僕のドクターの患者の多くは、オリンピック選手、プロスポーツ選手、医師や弁護士、そして自分でビジネスをしている経営者だと言います。僕も一応、スモールビジネスオーナーです。

このような人は文字通り体が壊れるまで働いてしまうのだと、ドクターは言います。この体が壊れるほどのクラッシュ状態をドクターは「体内のすべての生化学プロセスのシャットダウン」だと言い、「the end of the end(完全に終わった状態」と説明しました。つまり、これほどの破壊的なクラッシュを起こした時は、ストレス反応システムが完全にイカレてしまったということを意味します。

ドクターは話を続けました。「人の体は絶え間ない執拗なストレスを処理するようにはできていない。私たちのストレス反応システムは、短期的にストレスに対処し、それを終えると休息するというように作られている。」「しかし現代人は、より大きな目標に到達しようと、何が何でもやらなければという理由で自分自身をプッシュし続け、最終的には人間の体は自分自身がプッシュし求め続けた要求を処理できなくなって、最後の最後にはシャットダウンしてしまいます。

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人はそのことをまったく認識していません。僕自身も、こんなことが自分の身に起こるとはまったく思ってもみませんでした。ただただ仕事が好きで、楽しくて、(もちろん楽しい事ばかりではありませんが)来るものをまったく拒まず受け続け、仕事は増える一方でした。疲れが溜まったなと感じた時には、エナジードリンクやコーヒーを何杯も飲んで、エネルギーを絞り出して仕事を続けていました。しかし、そんな僕の体も終わりに近づいていました。次から次へと降りてくる需要と、それに追いついてゆく能力が制御不能になり、あまりにも大きな要求に、体が完全にブレイクダウンしてしまいました。

過去のブログで書きましたが、破壊的クラッシュは僕が30年以上続けていたジムでのトレーニング中に起きました。レッグプレスをしている時です。座って脚で重りを上に押し上げるエクササイズですが、どうにもこうにも脚に力がまったくはいらず、全然動かない。すっかり何かが抜け落ちてしまったようでした。トランスミッションが脱落した、まさにそうでした。

すぐに何かがおかしいと悟ったのですが、人間の本質なのか、僕は別のマシンでトレーニングを続けようとしていました。しかしそれもまったくうんともすんとも動かすことができません。どうした?なにが起きた?とうろたえましたが、それでも自分の体がその後何年も使い物にならないほど壊れてしまっているとは思ってもいませんでした。

怖いですよね。人の体がここまで破壊されてしまうなんて。しかも手術や治療薬で治せるものではなく、何年も何年も地道にコツコツと体を癒し、栄養を与え、機能を一つ一つ取り戻していかなければならないのです。

回復できます。できるのですが、とにかく時間がかかります。

人生の乗りに乗っている時に、何年も棒に振ることになってしまいます。

トランスミッションを脱落させないで下さい。その前に気づいて修正すれば、短期間で元に戻すことができるのです。