ほんの小さな「できた!」に気づく幸せ

副腎疲労症候群の治療が進むにつれて、自分が確実に良くなっていることを改めて確認できることがあります。それもとても小さな、シンプルなことです。

退屈な日々の中で気づく小さな進歩、しかし確実な進歩について書いてみようと思います。

まず、家事について。

6年半前、副腎疲労がピークに達していた時、自分が使った食器洗いやちょっとした片づけをするのが、とてもしんどくて、苦労したのを覚えています。

しんどい中、毎日ボーンブロスと野菜のコールドプレスジュースを作らなければなりませんでした。

キッチンに立つことそのものがしんどかったのに、材料を切ったり、絞ったり、煮たり・・・とにかく疲れてきっている体で、なんでこんなことを毎日やらなければならないのかと泣きたい気持ちでした。

コールドプレスジューサーはかなり重いもので、それを棚から動かすのも一苦労でした。そして、なによりも一番苦労したのが、使った後のジューサーを洗う作業です。いくつもの部品にばらしてから、ブラシを使って洗うのに30分以上かかっていました。それが終わると、毎日ベッドに倒れ込んで昼寝をするという毎日でした。

今もコールドプレスジュースを作って飲んでいますが、先日ジューサーを洗いながらふと、あの頃の大変さを思い出したわけです。今は、ほんの10分程度で洗い物を済ませ、まだエネルギーが残っている体は、次の作業に移ることができています。この違いにふっと気が付いて、あらためてあの頃のしんどさを思い出していました。

 

もうひとつ、何年もかけて改善されたシンプルな例が、服を着ることです。

以前のブログに書いたことも有りますが、ただ服を着るという当たり前の行動が、もう信じられないほどしんどかったのです。シャツを羽織るために腕を伸ばす、ズボンを上げるために屈んで、そのあと脚を伸ばす、このような普通なら意識すらしない動きを取るのに、全身の力をふりしぼらなければなりませんでした。やっとの思いで服を着た後、またリクライニングチェアに座り込んで、しばし休憩をとる必要がありました。

 これも、今朝服を着替えながら思い出した事です。今では、何パターンかの服を取り出して、何度か着替えたりするのもなんてことはありません。以前は、服の組み合わせを考えることも面倒だったのが、今はいろいろ試すのがむしろ楽しい位です。

 

デトックスのお蔭です。デトックスで体内の毒素が減ったことで、明らかに体にかかっていた負荷が軽くなり、色々な事ができるようになりました。皿洗いも服を着ることも、ごく日常的で当たり前の簡単なことなのですが、しんどすぎて何もできなかった頃を思えば、信じられない進歩なのです。

自分がどこにいたのか、そして今どこにいるのか・・・

驚くばかりです。