ずっと調子のよい日が続いていたのに、ある日、突然体調がすぐれない・・・そんな~。
毎日、確実に回復に向かって進んで来たのに、なぜここでこけるのか・・・。
そんな最悪の気持ちになった日の話です。
その日、なんだか体がだるくて重い、力も出ないし、寒い。まさか・・・新型コロナ・・・?いやいや、僕はウオーキングと近所のオーガニックストアにしか出かけていないし、マスク、手洗い、うがい、買ったものや郵便物、宅配の荷物まで何もかもアルコール消毒、とにかくやり過ぎと思うほど予防しているのに!
ドリーが体が温まるからと、生姜をすってスープに入れてくれました。すると確かにポカポカしてきて少し気分が良くなりました。
しかし、その夜ベッドに入ってもなかなか寝付けず、ちょっと眠ったかと思うとすぐ目が覚めてしまい、そんなことを数回繰りかえして目が覚めた時には、頭からつま先まで汗びっしょりでした。
体が重くてガバッと起き上がれなくてベッドから転がるように出て、いつもよりゆっくりと朝のルーティンをやっているうちにだんだんと体調が回復してきました。
ホッとしたところで、この不調は一体なんだろう、ホルモンのバランスの問題かもしれないと思い、ドクターに聞いてみました。
ドクターは、「ホルモンの問題ではないでしょう。変なあくびは出ますか?」と聞かれ、「はい、やたら生あくびが出ます」と答えると、「きっと炎症でしょう。何を食べたか覚えていますか?」と聞かれました。
ぎゃっ!!とんかつだ。
前の晩、とんかつを食べましたっ。
家で作ったのじゃなくて、デパ地下で買ってきたヒレカツ。
粗目でサックサクの衣、たっぷりの植物油で揚げたジューシーで柔らかいとんかつ。
先日、ピザを食べても良いというお許しが出て何年かぶりに食べたのですが、その次に食べたいものは何か、とドリーと相談してとんかつに決めたのでした。
とんかつももう3年ほど口にしていませんでした。以前はよくとんかつ屋さんに行って、ごはんやキャベツをお替わりしまくったものでした。
そんなとんかつ、久しぶりのヒレカツを食べて、そのおいしさに浸っていたところだったのに・・・。
揚げ物に使う植物油は、炎症を起こすことはもちろん知っていました。でも、ピザがOKだったのだから、とんかつもOKだろうと考え、長年我慢していた大好物を試してみたのです。
植物油には多価不飽和脂肪酸が含まれていて、油を熱することにより過酸化脂質になり、炎症を引き起こしてしまいます。特に、もともと腸に炎症がある人はその炎症をさらに悪化させてしまいます。
さらに、腸内細菌や脂質、多糖でできるリポ多糖が血液に侵入し、それが全身を巡って体組織にも炎症を引き起こしてしまうこともあるということなのです。
もちろん健康で腸の状態も良い人がとんかつや揚げ物を食べて、すぐに炎症を起こし体調が悪くなったりするわけではないのですが、僕のように副腎疲労でそもそも腸の炎症やリーキーガットの問題を持っている人にとっては、揚げ物、とくに植物油の揚げ油は避けるべきでした。
ピザでちょっと浮かれて、油断してしまいました。
残念!またしばらく揚げ物は出入り禁止とします。