6年前に副腎疲労症候群と診断されてから、僕の食生活はガラリと変わりました。
一番の変化は、あれほど飲んでいたアルコールを一切飲まなくなったこと、グルテンを避けるため小麦の食品を避け、乳製品も食べないようにしていました。揚げ物、お菓子やケーキなどの甘いものもまったく食べなくなり、さらには、調理に使う油、ソース類、ドレッシング、塩などの調味料もできる限り体に悪影響を及ぼすものは避けてきました。
タンパク質、炭水化物、脂質を常に意識して偏りのないように気をつけ、ドクターや栄養士さんから言われた良い食材を一生懸命食べ続けてきました。
とにかく、早く元の体に戻りたいという一心で、頑ななまでに食事を制限してきました。
そんな味気ない食生活を何年も続け、やっと肝臓の働きが良くなり、体調もとても良くなってきたので、実は半年ほど前から、少しずつ普通の人が食べるような食事(ややジャンキーなモノも)を取り入れ始めていました。1年前なら絶対口にしなかったようなものも、ちょこっと食べるようになりました。
そんなわけで、きょうは久しぶりに食べ物の話をしようと思います。ここ数ヶ月の食生活の変化についてお伝えします。
まずは、僕のソウルフードと言っても良いハンバーガー。かなり前のブログで、グルテンフリーのパンでドリーが小さなハンバーガーを作ってくれるという記事を書きましたが、今ではビッグサイズのハンバーガーになりました。バンズはそれでも少しは気を使い、ライ麦の丸いパンにしています。パティはやはり100%ビーフで、つなぎに小麦粉などは一切入れずに作ります。僕のリクエストで週に1回くらい夕食にハンバーガーを食べています。ドリーの作るハンバーガーは最高です。サイドに欠かせないのは、サツマイモのフライです。ジャガイモより健康的で、揚げずに多めのオリーブオイルでカリッと焼き上げます。以前はつけなかったケチャップをしっかりつけて食べています。
ひき肉といえば、ドリーの作るブリトーも最高です。ブリトーはトルティーヤで巻いたものですが、海外ならスーパーで当たり前のようにグルテンフリーのトルティーヤを買う事ができますが、日本のスーパーでは見つけられません。やむを得ず小麦粉が原料のトルティーヤで、2週に1回程度食べています。グルテンですが、食後も特に問題はありません。
グルテンと言えば、パスタやピザですね。ピザは、以前のブログで書きましたが、ドクターの許可を得て月に1度程度食べるようになっていましたが、今はこれも2週に1度くらいです。お気に入りのイタリアンレストランで、カルボナーラスパゲティや、チーズたっぷりのピザを食べるのが楽しみです。それでも炭水化物ばかりになってしまわないように、野菜、チキンやポークソテーなどを一緒に食べるようにしています。
さらに、またグルテンですが、中華料理です。街中華に食べにいくのは3週に1回程度、さすがにラーメンや焼きそばなどの麺類はまだ食べないようにしていますが、餃子や小籠包、揚げ物の春巻きなども食べるようになりました。それでも自宅でラーメンを食べる時には、グルテンフリーの中華麺を使ってラーメンを作っています。
揚げ物と言えば、何と言っても大好物のとんかつ!なかでもヒレカツは最高ですね。以前、3年ぶりにヒレカツを食べて、体調悪化したという話をブログに書きましたが、今ではそんなことはもう心配ありません。2週間に1回程度、デパ地下でヒレカツを買ってきます。
鶏のからあげも月に1回程度ですが食べています。問題ありません。うまいです!
チキンと言えば、つい先日、ほぼ6年ぶりにKFCに行きました。なんとなく「きょう、ケンタッキーにしない?」という気分になり、行ってしまいました。僕はフライドチキン3ピース、ドリーは2ピース、定番のコールスロー、最後にビスケットで締めました。6年ぶりのあのジューシーでスパイシーなチキンは本当に感動的でした。そしてなんといってもサクサクのビスケット。ドリーは当然メイプルシロップをたっぷりかけて、僕はそのまま食べました。食べ終えてドリーがさらっと「次はまた6年後でいいよ」と言って、2人で笑いました。
そして、つい先月頃からあらたに加わったのがお寿司です。6年間、生の魚は全く食べていません。ドリーは週に1一度はお寿司が食べたい人なので、テイクアウトしてきたお寿司を1人で食べて、僕は同じ食卓でまったく別のモノを食べるというのが毎週続いていました。ですが、ついに一緒に回転寿司に行こうという事になったのです。しかしまだ生の魚はちょっと躊躇しています。そこで僕が頼むのはツナサラダの軍艦巻、(ゆでた)エビの握り、炙りサーモン、あとはローストビーフやカルビなどの握りです。まだまだですが、それでもドリーと一緒に寿司店で楽しめるのは本当に嬉しい事なのです。そして精製した白いお米を食べるのもこの寿司店だけです。
これらは、僕が最近食生活に再び取り入れるようになった食事の一部ですが、皆さんにお伝えしたいのは、普通に普通の食事をとれるということがいかに素晴らしいかということです。そして何より嬉しいのは、このような食事をとった後も、ネガティブな反応がまったくないことです。僕の体がこのような食事を問題なく受けつけられるようになってきた、ということです。
体重は増えていませんし、夜もよく眠れて、体調は引き続き良好です。
その一方で、やはりまだ口にしないもの、できないものも相変わらずあります。ケーキやパイ、タルト、マフィン、ドーナツなどのスイーツ、アイスクリーム、チョコレートやクッキーなどのお菓子、そしてアルコールです。
これらも近いうちに、口にすることになると確信しています。
少しずつ、普通の生活を取り戻しつつあります。