今日は「アダプトゲン」についてお話したいと思います。
アダプトゲンとは何か・・・副腎疲労になるまで、名前を聞いた事もなければ、感心を持つこともまったくありませんでした。
アダプトゲンとは天然のハーブや植物の根で、ストレスに対抗する能力があり、物理的、化学的、感情的、生物学的など、体の中の細胞システムに直接働きかけ、あらゆる種類のストレスに体が抵抗するのを助けるとされています。害がなく、中国やインドのアーユルヴェーダで、何世紀にもわたって使われてきました。
ドクターによると、アダプトゲンは両極端な状態から中庸の状態に戻してくれると言います。
健康で元気であれば、アダプトゲンはアダプトジェニックで、体がホメオスタシス(恒常性)に到達するように働きますが、副腎疲労がかなり進んでしまっている場合は、アダプトゲンが逆に問題になることがあります。弱っている体では刺激が強すぎるのです。
副腎疲労重症の人が絶対に避けたいのは、体がさらに刺激を受けることです。
僕も副腎疲労の治療を始めてから1年くらいの間は、刺激になるものはまったく摂りませんでした。
体の状態を見ながらドクターがOKを出して飲み始めたのですが、最初はほんの数滴で、すぐに効果を実感できました。ロケット燃料のように感じました。
しかし僕の体は、それ以上の量には対応できず、不安感が増したり、なんだか落ち着かずジタバタ、イライラして、ストレスを感じました。
そこから徐々に回復していくにつれ、ドクターは量を増やせるかどうかテストをし、ティースプーン1杯にしてみましたが、体はそれにちゃんと順応できました。その後1年ほど、毎朝ティースプーン1杯を続けました。
ゆっくりではありましたが、さらに量を増やしても大丈夫かどうか、ドクターの指示でティースプーン2杯に、さらにティースプーン3杯に増やすことになったのですが、僕にはtoo muchでした。大失敗でした。
ティースプーン2杯で、体に変な力が入っているような感じで、パニック発作も起きてしまい、2日間試しただけで止めざるを得ませんでした。
ドクターによると、アダプトゲンは、運動が筋肉に対して作用するのと同じような働きを、副腎に対してするそうです。
運動をすると、体にはストレスがかかります。しかし、トレーニングや運動を続けていくと、体はそのストレスにうまく対処できるようになり、疲れにくくなったり、心拍数が高くなったりして体が鍛えられていくわけです。
アダプトゲンを摂るということは、ストレスの影響に対処できるように鍛えるということなのです。
アダプトゲンは視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸に働きかける。これは副腎疲労の世界ではとてもよく知られていることです。
アダプトゲンは、ホルモン産生とストレスに対する生理的反応を調整し、体が本来あるべき機能を発揮できるようにします。
それでは、どのアダプトゲンが効果的なのでしょうか?
長期のストレスに効くアダプトゲン:アシュワガンダと高麗人参は、長期的なストレスとその結果生じるホルモンバランスの乱れに効果があります。また、ホーリーバジルやトゥルシーがストレスレベルを下げるのに役立つという人もいます。僕が飲んだのはアシュワガンダ、高麗人参、ホーリーバジル。とても効果があったと感じています。
急性ストレスと不安に対するアダプトゲン: シベリア人参、ロディオラ、シサンドラは、「闘争か逃走か」のストレス反応を助けてくれます。シベリア人参は免疫力を高め、スタミナをつけるために、ロディオラはエネルギー、身体能力、記憶力を向上させるために、シサンドラは肝機能と胃腸障害を改善するために使われます。
ただし、ロディオラは、副腎疲労重症には刺激が強すぎるため、注意が必要です。僕のドクターはロディオラを使いません。
免疫機能のためのアダプトゲン: 霊芝や高麗人参は免疫力を高めると言われています。
素晴らしいアダプトゲンはたくさんあるので、自分の体調に合ったもの、組み合わせ、適切な量を指導してくれる医師の助けが必要になりますが、勧めてくれる良い医師を見つけることが大切です。
自分で試してみようと思う方は、ごく少量から始め、体の反応を見ながら続けてみて下さい。