思考を変えよう

今日は、副腎疲労のような慢性的な疾患に対処する上での精神的な側面について書いてみたいと思います。

慢性疾患は治療に長い時間がかかります。その長い旅路の中で、多くの人が見落としてしまっている事かもしれません。

僕自身もラットレースに巻き込まれていて、長い間サプリメントのことだけに気を取られていました。しかし、ドクターに何度も言われていたのは「サプリメントは体が受付ける時にしか働きません。体が弱い時は、どんなに優れたサプリメントを摂ろうが関係ないのです。そんな時はサプリメントはするべき仕事をしないのです。」

にもかかわらず、自分も含め多くの治療中の人がサプリメントに集中し過ぎて、実は大事なことを完全に忘れてしまっています。

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交感神経モードにある人を見ると、とにかく走り回って、身体的に忙しくしすぎている人がとても多いです。リラックスする、じっと座っている、休む、怠ける・・・こういうことがとにかく苦手です。また、自分ではどうすることもできないような事を常に気にして、神経質になって常に心配しています。

ドクターによると、交感神経優位の人の多くは一般的に賢く、精神的にも非常に活発です。それで常に何かをして忙しくしていないとダメな人が多いのだそうです。

こういうタイプの人が副腎疲労になって、回復のためにはリラックスして体を休め、色々と心配するのをやめてのんびりする必要があると分かっていても、いままで常にアクティブモードでやってきただけに、なかなかそのモードから抜け出す事ができません。

僕自身がそういうタイプなので良くわかります。僕の場合は、副腎疲労の重度まで到ってしまったので、体が言うことをきかず、身体的にアクティブでいることは不可能だったのですが、その分、精神面が常にアクティブ状態で、頭の中でいつも忙しくしてしまっていました。まさに自分ではどうすることもできないような事をいつまでも考えていたり、小さな事を心配し過ぎてナーバスになっていました。例えば、副腎疲労の回復に悪影響と言われた、化学的な物質、洗剤、食器の素材、ガソリンの臭い、香水の香り、(目に見えない)カビ、食べ物など、とにかく細かすぎるほど気にしてしまっていました。ドリーにもちょっと呆れられていたと思います。

そんな精神状態にあると、それがまたストレスになって、交感神経優位のモードから抜け出せず堂々巡りのような状態でした。

 

長い間、副腎疲労や他の慢性疾患にかかっていると、精神的に恐怖状態になってしまうことがあります。とにかく早く回復したいという思いから、回復を妨げる可能性のある物事に対してあまりにも注意を払いすぎて、ピリピリした状態で生きています。そんな緊張状態では体が休息し、癒しに入る副交感神経モードに切り替わることができません。

なんとか副交感神経優位のリラックスモードに切り替えるためには、意識的に自分の思考を変える必要がありました。あえて試してみたのは、食べ物について過剰に気にし過ぎるのをやめました。食品のパッケージに書かれている成分を一つ一つ確認して、なにかちょっとでも気になるものが入っていないかと気にするのをやめました。

どこか隠れている所にカビがはえているんじゃないかとか、ガソリンの給油時の強い臭いなど、普通に生活していれば絶対に避ける事の出来ない事について、気にし過ぎるのもやめました。

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人間は、自分で自分を病気の状態にとどまらせてしまうことがあります。

病気になる前の自分を思い、その瞬間にできるだけ長く自分を置くことです。たとえ数分間であっても、やってみて下さい。それは間違いなく、自分のバランスを保つことに繋がります。

もちろん、クラッシュしたり体調悪化させたりしたくないので、自分の限界を知る必要はありますが。

でも自分の人生、リミットはあっても、その内で楽しまないと!