イノシトール不足!

栄養素を調べる血液検査を受けた結果、イノシトールが欠乏していたことがわかりました。

そこで、イノシトールとはどんなものか、どんな役割があるのか、そして副腎疲労とどのような関連があるか、調べてみました。

イノシトールの基準レベルは40.0~85.0 nmol / mlの間です。僕の検査結果は10.0nmol/mlでした。かなり低い数値です。許容レベルを400%も下回っています。

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副腎疲労の基礎知識として、人がストレスと戦うモードあるいはストレスから逃避するモード(fight or flight)にある時、副腎はストレスに対処するためにコルチゾールを放出します。一時的なストレスであれば問題ないのですが、いつまでも長く続くと、より多くのコルチゾールを出さなければなりません。

どんどんコルチゾールを出して闘い続けた結果、もうこれ以上は無理だということになり、もう闘いや逃避をやめてサバイバルモードに入ります。その時何が起こっているかと言うと、体内の色々な機能や恒常性を保つためのシステムが休止状態に入り、時にはすべて一斉に休んでしまい、生き残るためだけに優先すべきことしかやらなくなってしまいます。

そんな時に、とりあえず休止してしまう機能の一つがイノシトールの生産です。しかしそうなった場合、他の重要なシステムも影響を受けてしまうのです。ドーパミン、セロトニン、GABA、ノルエピネフリンなどの神経伝達物質は、脳内と体全体にメッセージを伝達するためにイノシトールが必要なのです。

だからイノシトールが不足した場合、 やっかいなことになってしまいます。

神経伝達物質は、ほぼすべての機能を調節しています。身体的および精神的、どちらにも大きな影響を与えています。体重コントロール、 睡眠、感情、精神的な状態などなど、様々な不均衡が体内の至る所で起こってしまいます。

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だから、副腎疲労症候群という病は本当に辛いのです。ホルモンがうまく働かないということは、体そのものの不調だけにとどまらず、不眠症、不安、うつ病、強迫性障害(OCD)などの精神的な問題につながっているからです。そして僕自身を含め、多くの副腎疲労患者が苦しむ点です。副腎疲労から回復するためには、大きなジグソーパズルの一つ一つのピースを正しくつなげていかないとダメなのです。

健康で元気に過ごしている時、人はホルモンがどうとか、何かの栄養素が不足しているなどということはまったく考える必要はありません。ですが、一旦、体が限界点に達し、機能を維持するために必要な一つの要素が欠けてしまうと、ガタガタになってしまうことを身を持って体験しました。