薄暗い霧が晴れる時

「100%元の健康な状態に戻る」という最終目標に近づいていることがわかります。

疲弊しきって、自分の体が重くてしんどくてどうしようもない真っ暗闇のどん底状態から抜け出しつつあるというのがどんな感じか、きょうはお話ししたいと思います。

深く暗い地下室から這い上がる途中、僕は何を期待して良いのかわかりませんでした。電気のスイッチを入れてパッと明るくなるように、すべてが元通りになるのかな・・・などという期待もちょっとありました。しかしそれは間違いでした。

 

僕の副腎は完全に燃え尽きていました。

電気のスイッチではなく肉体を相手にするということは、時間がかかるし、一斉にパッと何かが変わる、なんてことはないのです。

でも長い時間がかかっても、ひとたびそのルートに乗ることができれば、日々の前進を実感できるようになります。

 

「これが回復のステップなのか」と、まず気づいた点は、睡眠と朝の体調でした。

睡眠は本当に良くなりました。毎晩のように、午前2時から4時頃までの少なくとも2時間は必ずと言って良いほど目が覚めていたのに、基本的に夜通し眠れるようになったのです。トイレに起きることもなく、アドレナリンで目が覚めることもなくなりました。10年以上、眠れなくて苦しんでいた僕にとっては本当にうれしいことでした。

 

そして、朝の体調の変化です。目が覚めてベッドから起き上がり、リビングルームまで歩いていくのが楽しくなりました。朝起きた時から体力があるという状態は本当に気持ちを明るくしてくれます。特に脚力がまったく違います。脚に力が戻って、しっかりと歩けるのは本当に嬉しいことでした。

この2点が、自分でまず気づいた回復のステップでした。

 

表に現れた明らかな変化はこの2つでしたが、体の中の深い所では、何か大きな変化が起きていたと思います。副腎が元気を取り戻してきたのだと確信できました。睡眠改善も朝からエネルギーを感じられるのも、そのお蔭です。

でも、副腎が治るにつれて、薄暗い霧のようなものがまだあることも同時に感じていました。つまり、やりたいことは基本的にできるエネルギーは戻って来たけれど、それでも100%思い通りに活動することはできない。副腎が完全に治るまで、やり過ぎないように自分を抑制してしまう薄暗がりが心の深い所にあるのです。

自分に制限を掛けず、思う存分なんでもできる、なんでもやって大丈夫なんだという完全に明るい光に包まれるのはいつなのか?

そんなに遠くではありません。

もう最終ゴールは見えてきています。