副腎疲労と診断されるまで、僕は本当に無頓着で、食べ物にも今のように気を付けていなかったし、健康や人の体について知らないことが多すぎました。
健康な時は、そんなものですよね。何を食べても大丈夫だし、あれは体に悪いとか、これを食べればどんな効果があるとか、そんなことに気を遣う必要性も感じません。
そんな時に、僕が知らずに飲んでいたあるものが、実は大きなダメージを体に与えていたのです。それがカフェインです。
僕はコーヒーが好きでした。今も好きです。
ドリーが毎朝、1杯のコーヒーを入れるのですが、その時にプ~ンと漂うコーヒー豆の新鮮な香りに、いつも吸い寄せられるようになります。
人よりややカフェインに過敏なのか、コーヒーを飲むと、目が覚めるだけではなく、エネルギーが変に出過ぎてハイテンションになってしまうような感じが気になりだして、30代の半ばで自主的にコーヒーを飲まないようにしました。それ以来、15年位コーヒーから離れていたのです。朝はコーヒーの代わりに、紅茶や緑茶などを飲んでいました。
それなのに、またほぼ15年ぶりにコーヒーを飲み始めたのが、副腎疲労と診断される前の2年程前の事でした。
飲みたくなったというわけではなかったのですが、とにかく元気が出ない、朝、目が覚めない、頭がボーっとするので、コーヒーを飲めば良くなるかな、という軽い気持ちでまた飲み始めていました。
それが後で大変な事態を引き起こすことになるとは、まったく考えてもいませんでした。
つい最近、ドクターがカフェインの話をしたので、今日はカフェインにまつわるブログを書くことにしました。
「なんだか最近元気がない」「目が覚めない」「午前中ボーっとしている」からとコーヒーを飲むのは、弱りかけている副腎を、さらにじわりじわりと弱らせ、最後の最後に完全に疲弊してしまうまで弱らせ続けるのだとドクターが言いました。
まさに僕自身に起きたことだと思いました。
健康な人が、一日の始まりに朝コーヒーを飲んでも何の問題もありません。しかし、副腎が弱っている人はそうではありません。コーヒーを飲むことで、本当に健康を損なってしまうかもしれません。
カフェインは体内に入ると、脳のニューロンの活動を刺激します。これらのニューロンの活動には、コルチゾールが必要で、ニューロンが刺激を受ければ受けるほど、コルチゾールの需要は増加します。
どんどん副腎からコルチゾールを出すことになり、その結果、副腎が過労状態になるのです。
僕が原因不明の疲労感、朝のダルさを感じ始めていたころ、どうしてもコーヒーで景気づけをしないと一日が始まりませんでした。15年も遠ざかっていたコーヒーをまた飲み始めたのです。実際のところ、当時はコーヒーにかなり助けてもらいました。
コーヒーを流し込むと、エネルギーが沸いてきて、仕事をする気になり、気持ちも前向きで明るくなったのです。カフェインが刺激していることはその頃もわかっていましたが、副腎への影響やコルチゾールが増えるなどということは、まったく知る由もありませんでした。
ドクターとの会話の中で、その事を話しました。「それは一番やってはいけない事だった」と言われました。そのために、副腎の疲労がさらに悪化し、後に普通に生活することすらできないほどの重症になってしまったのだと言われました。
カフェインをとると、中枢神経系が刺激され、目が覚め始めます。 また、エネルギーを大幅に増やすことができます。
当時は、そのエネルギーを借りないと一日の仕事を終えることができませんでした。コーヒーを飲んで、元気を出して仕事を頑張る、と、そんなことしか考えていなかったのです。でも大きな間違いを毎日繰り返していたのです。
すべての読者に伝えたいのです。僕と同じ間違いを繰り返さないでください。 当時は気づいていませんでしたが、あのストレスいっぱいの状況下で毎日コーヒーを飲み、その日その日の仕事を何とかこなしていましたが、日々状況は悪くなり、パニック障害を繰り返すようになり、不安に襲われ、さらにストレスがたまるだけでなく、自分の体に対する恐怖心と闘うストレスも加わり、副腎が完全に燃え尽きました。
しんどい、朝元気が出ない、だるくて仕事をする気が起きない、そんな状況にある人は、コーヒーでやる気を出そうとしないで下さい。
休んで下さい。