ヨガがものさし

2016年6月から始まったドクターAとの治療で、ヨガは大きな意味を持っていました。ドクター自身が副腎疲労を持つ人のために監修したヨガのビデオに沿って、毎日指示されたスケジュール通りにヨガを実践します。全部で21のセッションからなり、ヨガ教室やフィットネスクラブのヨガクラスでやっているヨガとはちょっと違っています。最初はいわゆるヨガのポーズは殆ど含まれていなくて、呼吸法や軽いストレッチだけ、時間も30分程度の短いものです。副腎疲労の人ができる事と言えば、せいぜいゆっくり呼吸したり、全身をのばしてグダーっとしたりすることぐらいですから。体の回復に合わせて、だんだん難易度が上がるセッションへと続いて行き、様々なポーズが加わり、時間も長くなっていきます。

"yogaと休息日もいれながら一定期間ローテーションを続け、電話カウンセリングの時に報告します。例えば、30分のヨガを途中で休まないとできなかったとか、この部分がどうしてもできないとか、先週はセッション2はきつかったけど、今週はすんなりできた、と言う風に具体的に伝えます。実際、僕も人が見たら大した動きもしていないのに汗びっしょりになって、途中で止まってしまうことが何度もありました。</p

治療が始まった頃、ドクターは「ヨガの全21セッションは、殆どの患者さんは6カ月で完了していますよ」と言っていました。しかし僕は結局のところ、2年近くかかってしまったのでした。お陰で僕は、ヨガマットを3枚も購入しました。毎日毎日使っていると、ヨガマットってすぐボロボロになるんだということを発見しました。(笑)

yogamat

この一連のヨガには、2つの狙いがあるんだと思います。一つは、患者どこまで改善してきているか、今の状態をドクターが把握するため、もう一つは患者自身が、自分の体が良い方向に向かっていることを実感し、次のゴールを目指して進んで行けるようにするため。ヨガを毎日やりながら、きのうはきつくてできなかった事が今日はできた、と感じることができる。それがなければ、何も変わっていないように感じてしまうんですね。まったく良くなっていないようなネガティブな気持ちの方が強くなってしまうからです。

2年の間、ヨガを続けましたが、何度も無理しすぎて、その都度また前のセッションに戻って再度ローテーションをやり直すことになりました。4➝5➝6、4➝5➝6、4➝5➝6とやって来たのに、ここでへばってしまい、また2➝3➝4、2➝3➝4と戻る、という具合です。体の状態に対して、ヨガの強度が強すぎた場合、ヨガを終えた直後、シャワーを浴びるともう体のエネルギーが全部なくなってしまい、午後から夜寝る時まで殆ど何もできず、またソファーに沈み込んで一日過ごすことになってしまいます。

yoga2

順調に進んでいるな、と思った時に限って、3セッション前に戻されるということが起きると、なんか自信喪失状態になってしまうんですね。21セッションのうち、後半に差し掛かってくると、よーし、どんどん行けそうだ、という気になってやっていると、見事にクラッシュする、この繰り返しでした。ようやくセッション17まで来た時、どうしてもその先に進めず、何度も後戻りして、15から20の間を1年くらい行ったりきたりしていました。

実はこれには敗因があるのです。詳しくはまた別の話でお伝えしますが、僕はバカなことに、本来取るべきサプリメントの量を完全に間違っていたんです。それも8カ月もの間。それほどサプリメントの量は厳密に守らないとダメなんですね。自分のせいで8カ月もの長い時間を無駄にしたと思うと、泣き笑いです。

今から半年ほど前に、なんとかセッション21に辿り着き、ヨガプログラムを無事卒業できました。これでヨガから解放される、と思いきやそうは問屋がおろしませんでした。(僕は基本的にヨガは好きではありません!)ここからは、副腎疲労用のヨガではなく、普通の人がやるヨガを初級レベルから始める、というのです。You Tubeで自分で良さそうなヨガのビデオを探して、それを自分のペースでやっていけるようになりました。まだまだ初級レベルですが、たまに「おっ、きょうは調子が良いぞ」という日は中級レベルをちょっとかじってみる、という感じで続けています。