寝返りするのに疲れたこと、ありますか?
こんなとぼけた話を書くことになろうとは、自分でもまったく思いもよらないことでしたが、書きます。
寝返りを打つ、枕の位置を直す、布団を引っぱる、布団を足で蹴る、寝ている時に無意識にやっていることばかりですよね。でもそんな一つ一つの動作が、ものすごく重労働に感じるようになってしまいます。
副腎疲労と共に生きるとはこういう事なんです。特に症状がかなり進んでしまうと、自分に残っているエネルギーもパワーももはやどこにも見つかりません。だから自分の頭をちょっと上げて、手で枕をほんの少しずらすだけの力がない。ちょっと寒く感じて、毛布を首元に引っ張ったりする余力がもうありません。
夜、このようなごく普通にやっている無意識の動作に、力をふりしぼってハアハア言いながらやらなければならず、心拍数も上がってしまい、気持ちよく眠るためにやったことが原因で、しばらく眠れなくなってしまうという、本当にばかげた話です。
起きた時にもまた、信じられないほど疲れる作業があります。もちろん、普通の元気な人には何でもないことです。
ベッドから出ると、布団やら枕やらがとっちらかった状態になっているので、それを直しますよね。ベッドメイクなどという、たいそうなことではありません。ただ元の位置に戻すだけです。
今までの僕は、枕をポンと投げて元の場所に戻し、掛布団を両手でつかんで上にふわりと持ち上げて、ベッド全体にきれいに掛けなおす、という1~2分の軽い作業を毎朝起き上がった時にやっていました。
それが、しんどくてできなくなってしまいました。
掛布団をふわっと持ち上げることが、もうできなくなったんです。腕が上がらない。布団が信じられないくらい重くなってしまいました。実際は、軽い羽毛布団で、ドリーが一発で難なく持ち上げますし、全然重くありません。
布団が持ち上がらないので、違う方法に切り替えました。布団の四隅の一つを引っ張って、ベッドの端まで持って行く、これを4回繰り返すという方法です。でもこれもまた楽ではありませんでした。(涙)
それすらつらくなってきて、起きてすぐにできなくなってしまい、昼過ぎまでぐちゃぐちゃのベッドをそのままにしておくことも。もちろんドリーがきれいにしてくれるのですが、なぜか僕はそれが嫌で、自分のベッドくらい自分で直したいという気持ち(だけ)が強くて、ドリーがやろうとしていると、いつも「あー自分でやるから」と言って待ってもらいます。
まーとにかくこんな具合で、本当にどうってことない日常的なことがしんどくなって、疲れてしまって、できなくなってしまう、これが副腎疲労の過酷さです。