僕は何年も耳鳴りがあります。キーンと高く細い音が耳の中で響き、それが30秒くらい続いてそのうちおさまる、と言う感じです。右の耳に起きることがほとんどですが、たまに左になることもあります。
耳鳴りはどういう原因で起きるのでしょうか?
何年か前に最初に耳鳴りが起きた時、若い時にコンサートやパーティーで大音量の音楽をよく聞いたせいではないかと思いました。
もう一つ考えられたのは、子供の頃に右耳が感染症になったことがあり、それが原因かもしれない、とも思いました。
ま、いずれにしても、時々キーンとなることで生活に支障が出るわけでもなかったので、ほとんど気にしていませんでした。時々戻ってくる友達のような感じでした。
今、副腎疲労の治療を受けているドクターから耳鳴りについても予期せず学ぶことになりました。
耳鳴りは、「ストレスを感じているよー」と体が警告しているのだというのです。
副腎疲労のはじまりは、疲労を感じ、体力が無くなって、気力も落ち、やる気がなるなることで、何かおかしいと気付くのですが、僕は考えてみたら、そういう感じはなかったのです。むしろ逆で、忙しくなればなるほど無気力になるどころか、変にハイテンションになって、まだまだできる、なんでもやってやる・・・という気持ちになっていました。でもよく耳鳴りになるなあ、とは思っていたのです。
ドクターが言うには、副腎疲労症候群の直接の結果として耳鳴りになることは非常に少ないのですが、耳鳴りが起きる人の場合、典型的な初期症状があまり出ない、ということです。僕がそうでした。
忙しくなるにつれて、確かに耳鳴りが増えていきました。3カ月に1回程度だったのが、毎月起きるようになり、それが週に一度に、と頻度が増えていきました。
ただ、耳鳴りは30秒くらいで消えてしまうので、ほとんど気にならず、「あー、また鳴ってるな」と軽く考えていました。
ドクターによると、耳鳴りが起きる原因は、脳から出る神経伝達物質のノルエピネフリンによる可能性があるそうです。そして他の症状と同様に、副腎が回復していくにつれ、耳鳴りも消えていきます。今は、半年に1~2回程度です。
というわけで、もし耳鳴りがある方がいたら、まずはちゃんと病院で診てもらい、耳そのものの問題や、脳の問題などが見つからなかった場合、副腎疲労が始まっていて体が警告を発しているのかもしれません。
特に耳鳴りの音が低い音ではなくキーンと言う高い音の場合、または自分の呼吸が耳の中で響くような感じがあったら、それはストレスが強いことを表している可能性があります。
そんな時には、体を休めましょう。
気持ちも休めましょう。