シリアルでほんのちょっとスイート

きょうのブログは、書いているだけで嬉しくなるような内容です。

最後に甘いものを口にしたのは、今から6年半程前の事です。まだ副腎疲労の症状は始まっていない頃ですが、当時、糖質制限をかなり厳しくやっていました。

お米やパン、麺類などの主食は無し、スイーツや菓子類、果物も食べない、たれやつゆ、ソース、ドレッシングに含まれている糖類も、限りなくゼロに近づくよう気をつけていました。

ドリーとハワイに旅行して「まー、バケーションの時くらいはいいかっ!」と思い、シナボンを1つだけ買って、ドリーと半分づつにしたのですが、僕はその半分くらい食べたところでもう体が受け付けなくなり、その直後、あまりにも久しぶりの砂糖で、しかも「これでもか!」というほどの甘さで、完全に血糖値スパイク。しばらくベンチに座り込んでへばってしまうという馬鹿な経験でした。

f:id:landd:20210306001921j:plain

そんなことがあってから、砂糖はまったく口にしていません。もう7年半になろうかと思います。

それが先週、なんと久しぶりのあの甘味を味わったのです。自分でも信じられないような奇妙な感覚でした。

それは、朝食のシリアルに含まれていたほんの少しの砂糖でした。

f:id:landd:20210306002615j:plain

実は、前回のドクターとのカウンセリングで、これからは少しずつ食事にもバラエティーを増やしていっても良いという話が出て、特に朝食があまりにもワンパターン化していたので、シリアルは食べても大丈夫かどうか聞いてみたところ、OKが出たので、早速近所のスーパーに買いに行ったのです。

ドリーと一緒に、パッケージの成分表示を注意深く見ながら、コーンフレークではなくオールブランのシリアルで、砂糖が含まれていないものを探したのですが見つからず、結局砂糖の量が一番少ないものを買ってきました。

ほんの少量の砂糖であっても、6年半ぶりの砂糖の甘さを口にした時には、何とも言えない感慨でした。また一歩、前進したという満足感もありました。

ハワイのシナボンの時とは違って、血糖値も落ち着いていてまったく問題はありませんでした。しみじみと甘さを味わいながら、こんな小さなことで、人生の喜びを感じました。

ドクターの指示で、週に2回、食事規制を少し緩めても良いとお許しが出たので、これからはゆっくりと、「普通の食事」を組み込んでいこうと思います。本当に楽しみです。

副腎疲労の治療のために犠牲にしてきたものは、本当にたくさんあります。でも他に選択はありませんでした。

回復するためにやらなければならない事は、本気で一心不乱にやってきました。やってはいけない事は何があってもやりませんでした。食べてはいけないものは、頑なに食べませんでした。また元のように、普通で健康な生活を送りたい、それだけを考え全力を尽くしてきました。

そしてこれを言わなければなりません。ドリーの支えがなければ、できませんでした。本当にありとあらゆる事で僕で助けてくれました。ありがとう、ドリー。

また一緒にビールを飲める日は、近づいて来ているよ。